■主要通貨では高金利の豪ドルに資金が集まり始めている
一方、主要通貨に対して米ドルが堅調な流れの中にあって、底堅く推移しているのが豪ドル。
豪ドル/米ドルは、RBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])のスティーブンス総裁が、0.9500ドルレベルに明確にレジスタンスを引いたことから、じり安に推移。
ただ、前述のように、米国やユーロ圏の金利がじり安に推移していることから、主要通貨の中では高金利である豪ドルには、じわじわ資金が移動して下げ止まり、反発。
(出所:米国FXCM)
豪ドル/米ドルはじわじわと値を上げ、本日、8月28日(木)はオーストラリアの指標が好調だったこともあり、0.9371ドルまで上昇。
今週(8月25日~)は月末を控えて、米ドル/円やユーロ/米ドルも利益確定に押され、円やユーロは対米ドルでは堅調ですが、その調整幅は限定的。
逆に、豪ドル/米ドルは反発幅が大きく、0.9400ドルに向けて上昇しています。
結果として、豪ドル/円は97円台を回復。豪ドル/NZドルは1.11ドル台を回復と豪ドルは堅調。
(出所:米国FXCM)
(出所:米国FXCM)
■豪ドル/円は100円に向けて、じわじわ上昇か
わずかなイールド(利回り)を求める資金は、政策金利が2.50%の豪ドルへと移動。
主要国の中で高金利といえば、RBNZ(ニュージーランド準備銀行[ニュージーランドの中央銀行])が政策金利を3.50%に設定しているNZドルが挙げられます。
ただ、ニュージーランドは、大手乳業メーカーのフォンテラの業績が悪化していることと、RBNZが利上げから中立へとスタンスを変更したことからリストから外れ、豪ドルが選好されています。
グローバルに低ボラティリティと低金利に陥っている中、わずかなイールドを求めて豪ドルが底堅く推移。
8月から再び円安に舵を切った米ドル/円ですが、ボラティリティが低い中、歩みは遅いながら、豪ドル/円も100円に向けて、じわじわと上昇する可能性が高まってきました。
(出所:米国FXCM)
9月に向けて、米ドル/円のみならず、豪ドル/円にも注目です。
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