■総選挙に向けて株高・円安継続で、米ドル/円は120円へ
前述のように米ドル/円のボラティリティが高まったのが、日本の消費増税見送りに対するマーケットの反応。
2013年は「消費増税を見送れば国債市場が暴落し、株式市場も暴落する」というマーケットのコンセンサスがありました。
この消費増税のためのネガティブ・キャンペーンは、今回は効果が出ていません。
それは、今年、2014年に実際に消費税が増税されてから、日本経済の失速が目立つためです。
【参考記事】
●消費増税決定でも延期でも株高・円安か。米ドル/円は112円へ向けて上昇の可能性(10月30日、西原宏一)
そのため、現在、「消費増税見送り」に対してはさまざまな思惑が交錯し、日経平均と米ドル/円相場のかく乱要因となっています。
ただ、本日、11月13日(木)になってマーケットは本来の株高・円安相場に回帰してきています。
それは日本の衆議院解散総選挙を重視してのこと。
消費増税はさておき、与党にとって次回の選挙を有利に戦うには株高は必須。
少なくとも選挙時に「日経平均と米ドル/円が暴落」といった報道は避けたいはずです。
この意味においては、12月14日(日)に行われるとの見方もある投開票に向けて、日本政府は日本株を支えるためにあらゆる手を尽くしてくるのでしょう。
結果、株高・円安の流れは止まらず。
前述のように米ドル/円は高値圏でもみ合っていますが、時間調整を経て、再び120円に向けて上昇を継続すると考えています。
(出所:米国FXCM)
日経平均も同様に堅調で、1万8000円へ向けて上昇中。
(出所:株マップ.com)
日本の衆議院解散総選挙に向け、強化されたアベノミスクを背景に上昇を続ける米ドル/円と日経平均に注目。
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