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ポール・サイ
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陳満咲杜の「マーケットをズバリ裏読み」

ドル/円の上値メドは119.4円だが、円安が
「解散クライマックス」となる可能性も…

2014年11月14日(金)16:57公開 (2014年11月14日(金)16:57更新)
陳満咲杜

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■足元は「悪い」円安が進行している

 米ドル/円は高値更新している。日銀の追加緩和による円売りの継続に加え、安倍首相が衆議院解散を決めたことで、円が一段と売られやすい地合いになっている。

米ドル/円 日足

(出所:米国FXCM

 もっとも、日銀の追加緩和が先の異次元緩和の失敗を認めたものであるように、今回の衆議院解散・総選挙実施は安倍政権の経済運営の失敗を物語る。足元の円安は、改めて日本経済の弱さが認識される「悪い」円安の側面が大きい。

 何しろ、2013年4月の異次元緩和時に、黒田日銀総裁は「戦力の逐次投入はしない」と宣言した。しかし、今回の追加緩和は事実上の「戦力の逐次投入」以外の何ものでもなく、マーケットを驚かせた上、黒田さんの苦しい立場を浮き彫りにした。要するに、「2年で2%」というインフレターゲットの達成が難しいから、前言をひるがえらせたわけだ。

2013年4月の異次元緩和時に「戦力の逐次投入はしない」と宣言した黒田日銀総裁だったが、結局今回、追加緩和を行った。

 今回の衆議院解散・総選挙の本質もいっしょだ。アベノミクス「三本の矢」が放たれたものの、「足元の景気状況からすると、とても再増税に耐え得るものではないから、今、解散したほうが得策だ」と安倍政権や与党が判断したわけだ。

 解散すれば、信を国民に問うという大義名分を得られるうえ、増税の先送りで経済運営の失敗を何とか誤魔化せるから、実に都合の良い判断だ。もちろん、与党の圧勝も株高・円安のなかで保証されているだろう。

■今回の円安は2013年異次元緩和時より行きすぎる?

 閑話休題、相場に限定した話で言えば、材料の続出で円安のモメンタムがより強まり、2013年異次元緩和時より、行きすぎる可能性が目先強まっていることを指摘しておきたい。

前回のコラムで指摘したように、米ドル/円は2013年4月4日(木)から6取引日を経て、計7円超の上昇幅を達成したあと、4円超の調整があった。

【参考記事】
異次元緩和後と同じ値動きならドル/円は116円半ばまで上昇後、4円超の反落か(2014年11月7日、陳満咲杜)

 しかし、今回10月31日(金)から本日(11月14日)まですでに11取引日に入っているものの、米ドル/円は大した調整の兆しを見せておらず、再度高値トライの勢いを増している。

■移動平均線との乖離率から上値メド119.40円を算出

 材料はどうであれ、また、円安自体の「良し悪し」と関係なく、市場関係者の焦点は円安の余地に集中しているから、前例と照らし合わせて、次のターゲットを算出する方も多いだろう。

 為替にしても、株にしても、長期スパンでは5年移動平均線との乖離といったアプローチが市場関係者に常用されるから、筆者も算出してみた。

 ここでは難しい統計手法を取らずに、単純に60カ月(5年)移動平均線との最大乖離を測ってみよう。 

米ドル/円 月足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 上のチャートが示すように、1982年11月と1998年8月の高値が、同移動平均線と大きな乖離を示し、乖離幅は1982年の方が、乖離率は1998年の方が大きかった。

 当然のように、乖離幅ではなく乖離率で考えるべきで、1995年のケースでは約33%の乖離率を示していたので、同じ乖離率でいくと、今回は最大119.40円前後の上値ターゲットを得られよう。

 もちろん、相場はすべて前例に基づいて動いて…

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