昨日はドル円がアジア時間で118円台乗せを狙ったが、寸前のところで止められた。ここ1週間で集積された118円ちょうどストライクの短期オプションからのヘッジ売りがかさんでいたようだ。妙なレンジ相場にスタックすると、ますます節目・節目では引っ掛かりを助長するような注文が並んでくる。
まあもちろん1度のアタックだけで失敗とは言いきれないが、そこは2回目に進んだら逆張ってみるだけの価値はありそうだ。しかし欧州序盤にかけてはドル円は垂れるのみ。118円ちょうどの手前で売りつけることはできなかった。
同時にユーロドルも落ちてきた。こうなったらユーロドルでも後追い的に売っていくしかなさそうだ。前日に1.15台まで瞬間的にあったことを思うと、今から1.14台の前半を売っていくというのも勇気がいることだ。しかしここはトレンドフォローとしょうして、黙って取り組むしかない。私は1.1440から売りこんでいった。
私のトレンドフォローでは損切りは7ポイントまでとしている。それ以上も対抜いても意味がないからだ。トレンドに乗っているはずなのに、それ以上も我慢しているとトレンド無視になるからだ。むしろ反転の時期とみなすべきなのだ。損切りが近い分だけ、何度でもチャレンジできる。失敗が続いても、3連敗まではトライできる。逆にいうとトレンドフォローでは、そう簡単にはもうからないのだ。勝率も悪い。
そしてユーロドル1.1340での私のショートメークは2回は失敗した。しかし3回目でやっと下抜けに成功。1.14ちょうど割れたが実に浅いものだった。即座に1.1403で買い戻したが、やっとなんとか利益を回収できた。
ユーロの本格的な下げはニューヨーククローズ間際の時間になってから来た。ギリシャ債に認めてきた担保に関する特例措置を、今後は認めないとECBが決定したのだ。これでギリシャ問題の紛糾が長くなりそうだという観測がたって、米国株が急落に向かった。リスク回避でクロス円が直撃。当の本人であるユーロも売りにさらされ全面安に。ユーロドルは1.13ちょうど近くまで急速に下げることとなった。
明日にアメリカの雇用統計を控えているので、今晩は様子見の小動きになると考えたいところだが、ギリシャ不安がどうなるのかを市場は危惧している。株価の動きも気になるが、ユーロの行方も重要だ、欧州時間を迎えて、それがどのように評価されるのか確かめたいところだ。事態が深刻であれば、ユーロドルは簡単に1.11台あたりまで沈んでも不思議はないだろう。
日本時間 15時30分
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)