昨日は週明けの段階で、マーケットがどちらに動くのかが注目された。G20での声明をうけて、市場がどう反応するか、わからなかったからである。好感してリスクテークとなるのか、それとも何にも出てこなかったと解釈され、リスクオフが進むのか。そして早朝のグローベックスセッションでは米国株が上昇して始まった。
それにマーケットはついていく。ドル円も118円台に落ち込んでいたものが、徐々に値を戻してきた。中国株も堅調に始まったので、ますます安心感を与える格好となった。私もアジア時間でドル円などを買ってみたりしたが、入りどころが悪かったのか、そうは出ないものの、あまりうまく取れなかった。
中国株が次第に垂れてくると、市場全体がリスク回避モードに。ドル円も119.50を下回ってきた。私としてもここからでもドル円を売りこんでいきたいところなのだが、アメリカが休みなので動意薄になる可能性がある。だから夕方以降は相場に手を出すのを踏みとどまった。
海外市場ではやはり小動き。ドル円もユーロドルも20ポイントほどの値幅におさまった。グローベックスも半日営業で早じまいだったが、米国株は多少の利食い売りには押されたものの、アジア時間でのゲイン分はキープして終わった。
今朝は日本のGDP改定値が発表された。やや上方修正されたが、マーケットにはインパクトなし。ドル円は昨日の高値をトライしにいったが、上値はやはり重い。安倍首相が自民党の総裁を無投票で当選したが、これも材料にはならず。アベノミクスが継続するというのも、もはや好感されない状況となっている。
前回のGDPがマイナスが確定して、いま進行中の7-9月期もこれでマイナス成長は必至だろう。リセッション入りするのであるが、その上に先延ばしした消費増税も近付いてきている。
なんだか中国の景気減速のせいにしたがっているが、足元の不安のほうが大きいのではないだろうか。ドル円も想定外の深押しをしてもおかしくはないのではないようにも思える。次の押しがあったら、116円や115円台では止まらないかもしれない。
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