昨日もアジア時間ではドル円が軟調な展開が続いた。ドル円は120.25あたりまで差し込んで、そのまま低位安定。そのまま欧州時間に滑り込んだ。夜中にFOMCを控えているので、欧州時間では当然のごとく様子見。ドル円もユーロドルもパッタリと動かなくなった。
日付の変わる前に原油在庫のデータが公表されて、在庫の増加量が予想よりも少なかった。それで原油価格が3ドル強も急上昇。FOMCまでは何の経済指標もなかったので、前日に42ドル台まで突っ込んでいた原油価格だけがマーケットの材料であった。原油相場の上昇は市場全体のリスク許容度も増大させる。それで米国株も堅調に推移した。リスクに対して敏感なユーロ円は腰の強い値動きとなった。
そしてFOMC。政策金利に変更がなかったのは予想通りだったが、注目の文言では世界経済のリスクに対しての懸念した部分が削除されていた。これがマーケットに安心感を与えることになった。米国株は上昇に向かうこととなり、ドル金利も上昇。ファーストアクションではドル売りになりはしたものの、すぐにドルは急反発。
ドル円は120円台の後半までは値上がった。私も株価の上昇を見ていたので、ドルをどこかで買わなければと思って見ていた。そこで120.88とかを買ってみたりはするものの、自分が買ってもそのステージでは簡単にフェイバーにならない。なんとかやっとのことで同値で逃げたりすると、直後に一段高してレベルアップする(涙)。
そしてついにドル円は121円台にも乗せてきた。この間は15分くらいであったろうか。下方向にも突っ込んだ直後なので、ずいぶんと長い時間だったような気がする。ユーロドルも100ポイント以上も急落して、そのままドルは全面高でニューヨーククローズを迎えた。
さて今晩は次の重要指標であるアメリカのGDPである。事前の予想では+1.7%くらいが見込まれている。決して良くはない数字が期待されているわけだ。前回のGDPに比べても見劣りするし、今回の米企業決算も前回に比べて利益も減少していることもあって、GDPの結果がこの通りだと大きなリスクの反動が起こるかもしれない。
それだけ昨日の海外市場でリスクテークが進んでしまったわけで、本日のアジア時間では既に日本株の下落やドル円の下落など、その兆候が表出してきている。私としても今晩のGDP統計ではドル円やユーロをちょっとショート目に見ておきたいものだと考えている。
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