昨日もアジア時間でドル円は下がったが、122.65あたりまで。なかなか下値突っ込みの見られない状況が続いている。
いよいよ12月に入ってきて、欧米の金融政策の動向が待たれているところ、ようやくアメリカは利上げ、ECBは追加緩和を何かしらやってくるだろうというコンセンサスに行きついたからだろう。
ユーロ売りの材料とドル買いの材料が並立しているのだ。後は先月末の安値である1.0558をブレークできるか、また3月につけた今年の安値である1.0463を触ることができるのか。そうしたテクニカル面からのサポートを意識せざるをえない。
しかし最近はユーロドルのほうがドル円よりも動くポイント数が少ない。それだけ煮詰まってきているとも言えるのだが、昨日の相場でもドル高局面ではドル円の上昇が目立った。
欧州時間でドル円は123円台に乗せてきて、それが為替相場のドル高を支援している。欧州ではいろいろな経済指標が出てくるものの、結果はマチマチではっきりしない。
そこへ持ってきてブラジルのGDPが予想を大きく下回ったのと、トルコでの爆発騒ぎである。ドルロングが短期的にたまってしまっていた面もあったが、すぐにドルの利食い売りと逃げの売りを誘発した。
しかし大きくドル相場が崩れるということもなかったので、巨大なストップロスを誘発するということはなかった。結果としてニューヨーク時間では値幅の小さい為替相場となった。
今日からは重要な経済イベントが並ぶ。まずは今晩のADPの雇用指数である。12月利上げがほぼ決定的となっている今、それほども雇用関連の指標を重視する必要もない。
だが良くない場合には、ドル相場の調整を余儀なくされるケースも出てくる。昨日はアメリカの長期金利は急激に下がっていたりもするのだ。ドルの下値方向には要注意である。
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