昨日の欧州序盤ではドル円は117円台の後半。週初に116円台に突っ込んだときよりも、すでに1円級も上がってきている。原油相場は安いままだが、リスク調整にはだいぶ耐性が出来ているのかもしれない。
また中国中銀も人民元の買い支えで必死になっているのも好感されているようだ。積極的にドル円やユーロ円を売り込んで、リスク回避の動きに乗ろうとする姿勢は弱まったように見える。
イスタンブールで爆弾騒ぎが起こったと報じられても、マーケットにはインパクトはなしだった。欧州時間ではドイツ株の切り返しもあって、ドルが堅調な展開となった。しかし総じて小動きで、なかなか私としては手が出しづらかった。
ニューヨーク時間ではドル円が118円台に乗せたりもしたが、原油価格が瞬間的に30ドルの大台割れを喫したりしたので、このステージだけ株安・ドル安の流れになった。しかし原油相場が走らなくて一段安しなかったことが市場に安心感を与えることとなった。
米国株が上げ幅を拡大するとともに、ニューヨーク終盤にかけてドルも買い戻しが進んだ。ドル高のなかで、目立たないながらもポンドドルが1.44台にまで下がってきており、これは実に5年ぶりの安値水準である。
今日は中国の貿易収支が発表されたが、それを契機にマーケットは大きくリスクテークに傾いた。今年になってから続落していた日本株にはフラストレーションもたまっていたのだろう。日経先物は前日比で500円以上も急騰し、ドル円も再び118円台に乗せてきてからは、まったく下がろうとしない。
ドル円は118円台を割り込まない限り、ドル円はロングにしてせめていったほうが安全なのかもしれない。今晩は夜中に出る原油在庫報告が、マーケットの混乱要因になるかもしれない。その時間帯だけ注意しておきたいが、基本的にはリスクテークの流れが続きそうだ。
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