■6月は英国民投票など、ビッグイベントが目白押し
みなさん、こんにちは。
早いもので、来週に入ると6月がスタートします。
そして、6月はFOMC(米連邦公開市場委員会)、日銀金融政策決定会合、そして、過去半年間毎日のように話題になっていた、「英国がEU(欧州連合)を離脱すべきかどうか?を問う国民投票」が6月23日(木)に実施される予定です。
【参考記事】
●6月米利上げ織り込み度が33.8%へ急上昇! 今週、イエレンのどんでん返しはあるのか?(5月24日、西原宏一&松崎美子)
こうしたビッグイベントを控え、為替市場は小動き。2016年年初から急落を演じていた英ポンドも反発気味。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/米ドル 週足)
そして、高値から15%急落したあとに調整局面入りした米ドル/円は、依然レンジ圏内での推移。
【参考記事】
●豪ドルはなぜ、急落しているのか? 豪州はゼロ金利へ向かっているとの予想も!?(5月12日、西原宏一)

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
6月FOMCでの米利上げ期待の高まりから、主要通貨が総じて米ドル高に傾く中、米ドル/円は上げ渋っています。
前回のコラムでもご紹介しましたが、米ドル/円の社内レートを110円に変更している本邦企業が増えてきたため、110円台では彼らからの米ドル売り注文が、米ドル/円の上値を抑えている展開。
【参考記事】
●米国の6月利上げ観測台頭でドル全面高! でもなぜ、米ドル/円の戻りは鈍いのか?(5月19日、西原宏一)
ちなみに、本邦企業の社内レートの概要は以下のとおり。
105円=トヨタ、日産、スズキ、富士重工
110円=日立、富士通、旭化成、三菱重工
115円=NEC
■米ドル/円は調整局面入りも上値は限定的
今年(2016年)の米ドル/円の動きを整理すると、125円の高値から20円急落しました。
106円台は高値から15%の下落ですので、このレベルから反発。その後、5円上がったレベルでもみ合っているという展開です。
【参考記事】
●麻生財務相の口調強く、介入の可能性も!? 豪州利下げで、豪ドル安の行方にも注目!(5月10日、西原宏一&松崎美子)
そして、前述のように本邦輸出企業からの米ドル売り注文で上値が抑えられています。
米ドル/円の110円、さらに言えば115円に社内レートを設定している企業にとって今回の米ドルの反発は、輸出予約を押さえる好機です。
米ドル/円は引き続き、戻り売りスタンス継続。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
今週(5月23日~)はNYダウや日経平均がジリ高で推移する中…
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