昨日の欧州序盤では、ドル円やユーロ円が盛り上がってきた。EUの首脳会議が開かれているが、予想通りの進行具合だからだろう。つまりイギリスの離脱通知が先延ばしになるということで、目先で混乱が出来するのが遠のいたのだ。
EU側も他に離脱が出ては困るので、あくまでもイギリスに対して強い姿勢を示してはいるが、同情的な面も見える。それがマーケットに安心感を与え、欧州株はラリー。イギリスの株価指数などは国民投票の前のレベルにまで完全に戻し切っている。
そういうわけで外部環境の好転から私もドル円でロング攻めしたのだが、ニューヨーク勢が参入してきても為替相場は大きな動きはなかった。ドル円は10ポイントほどしか動かないし、ユーロ円がやや上がってきたくらい。
私のドル円のロング攻めもほとんど同値でポジションクローズするしかなかった。ドル円が103円台にちょびっと付けてきたのは、ニューヨーククローズした後の早朝であった。
昨日のマーケットが終了した段階で、日本株も米国株も3連騰となっている。これがリスク許容度の増大をもたらし、クロス円の腰の強さを助長しているのは明らかである。だから今日もまだまだ株価に上昇の余地があるのかをウオッチする必要がある。
今日の海外市場でユーロ円が日足で陰線でも引くことになったら、翌日からは上がってもここまでだ、ということで大量の売りにさらされることになりそうだからだ。要ウォッチである。
ともかくもポンドもユーロも、ちょっと伸びに勢いがなくなってきた。ユーロ円やポンド円も上値追いに参加する気が起こらなくなってきている。ユーロ円が下がるときにはユーロドルが先行して下げるのか、ドル円が下げるのか、先の展開はわからない。しかし今朝につけた戻りの高値である114円台のミドルを重要なレジスタンスだと考えて、やや売り目に見ていこうと思う。
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