■通貨ペア同士の相関関係がぱっとわかるツール登場!
2016年7月、FXトレード・フィナンシャルのメタトレーダー(MT4)口座[FXTF MT4]に、通貨ペア同士の相関関係を表示してくれる優れものツール、「FXTF‐Symbol Soukan」が登場しました!
(出所:FXトレード・フィナンシャル[FXTF MT4]デモ口座)
伝説のクイズ番組「アタック25」(「アタックチャ~ンス」のアレ)を連想しそうなパネルが表示されていますが、これ、中の数字とマスの色で、縦列と横列に並んだ通貨ペア同士の相関の方向性と強弱を表しています。
通貨ペアの相関関係は、エントリーやイグジットの判断材料としても貴重な情報。それを手軽にチェックできるツールというのは、興味深いです。詳しく見ていきましょう。
なお、当記事の最後にはお得なキャンペーン情報もお届けしますので、どうぞ最後まで目を通してくださいね。
■そもそも「相関関係」ってなに?
そもそも「相関関係」とは、2つ以上の事物が密接にかかわり合い、一方に変化があれば他方もそれに連れて変化する関係のことを言います。そして、相関関係の強弱を見るのに使う指標を「相関係数」と言い、これは、一定の計算式に従って算出された-1~+1までの数値で表されます。
相関係数がプラス(正)の時は「正の相関(順相関)」、マイナス(負)の時は、「負の相関(逆相関)」と呼ばれ、0の時は「無相関」、つまり相関関係がない状態を表します。
また相関関係は、以下のように個々のデータを集計した「散布図」と呼ばれるグラフにして表すことが可能。正の相関は右肩上がりに、負の相関は右肩下がりに、無相関は丸くぼんやりとドットが散らばります。

試しに、身長と体重のデータを使って相関関係の具体例を見てみましょう。以下は、大学生男女の身長と体重、404名分について散布図を作成したものです。
サンプル数を多くすると、なんとなくその傾向性が浮かびあがってきます。

※2002年度上智大学統計学受講者、男女404名分の身体測定データ
(出所:上智大学経済学部・大西博名誉教授のデータ)
これを見ると、右肩上がりの直線が描けそうですよね?
身長が高くなるほど体重は重たくなる傾向がありそうなことは、とくに調べなくても、なんとなく想像がつきますが、それがこのような散布図を描いてみると、改めてよくわかります。
そして、このことが「正の相関」があるということなのです。
■日経平均と米ドル/円の動きにも正の相関が!
金融の世界であれば、米ドル/円と日経平均の関係が一番わかりやすいかも。一般的に、日経平均が上がれば米ドル/円も上がり、下がれば米ドル/円も下がるという事実はよく知られていますよね?
以下は、2005年1月~2016年7月までの日経平均と米ドル/円の月足・終値で作成した散布図です。

※日経平均と米ドル/円それぞれの月足・終値を使用
※米ドル/円はヒロセ通商[LION FX]のデータ
上の図のとおり、緩やかな右肩上がりになりました。
日経平均と米ドル/円の関係は、過去からずーっとこうだったワケではありませんが、少なくとも、2005年以降、米ドル/円と日経平均は「正の相関」が強まっていると言えます。
相関関係とはどのようなものか、という説明が長くなってしまいましたが、当記事で取り上げたツール、「FXTF‐Symbol Soukan」は、こうした相関関係という概念を通貨ペア同士にあてはめて算出し、視覚的にも見やすくしてくれたツール。
「FXTF‐Symbol Soukan」を見れば、ただチャートを眺めているだけでは気づかない通貨ペア同士の意外な相関関係を発見できるかも?
■パネルをひと目見るだけで、相関関係を把握できる
一般的に相関係数は、先にお伝えしたとおり、-1~+1で表しますが、「FXTF‐Symbol Soukan」においては、-100~+100までの数値で表されています。たぶん見やすいようにそうしたのでしょう。
なお、無相関を表す数字は一般的なものと同じく0(ゼロ)です。
冒頭で「アタック25」を連想しそうなパネル、とお伝えした「FXTF‐Symbol Soukan」のマスの中にあった、マイナスとかプラスが付いた数値が相関係数にあたります。
プラスかマイナスかで正と負、どちらの相関かがわかり、また、相関係数の絶対値の大きさで相関の強弱が表されているというワケです。
ただ、一点注意していただきたいのは…
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