昨日の欧州序盤では、ドル円は102円台の前半であった。東京時間では利食い売りも出て101円台に沈んだりもしたが、急速な上げの直後だけに、押し目かい意欲が強いままだった。押しが浅いのだから、とりあえずは買い向かっていかなければいけないところ。
しかし前日の高値が102.38までだったので、まずはそれをバックに売ってみることにした。テクニカルなアプローチである。102.30で売ることはできたが、これは速攻で損切りという運びとなった。このステージでは102.44まで高値を拡げた。
次にどうするかだ。またドル円は若干下がってきて、102.25とかをやっている。これを重いと見るのは無理があるだろう。あんまり下がらない、高値張り付きな状態だと解釈するほうが自然である。
今度は売り上がりはやめて、高値をブレークしたら追撃買いでついていってみる。ストップロスは10ポイントで設定して臨む。逆にいうと勢いがなくなると、すぐに止めてしまうようなポジションだ。
19時を過ぎて浜田参与がまた円安誘導に通じるような発言をしたようだ。為替介入をすべきとし、外債購入でもよいと言っている。これで円売り圧力が徐々に高まってきたのは言うまでもない。そもそもドル円をどこかで買ってやろうと待ち構えている向きがたくさんいる中でのコメントだ。背中を押されたようになるのも無理はない。
ニューヨーク時間になると、ドル円は一段高してきた。私は102.46でドル円を購入して、それを10ポイント取れてはすぐに買い直すなどをして時間を過ごした。まったくディップを作らないのだ。明確な反転シグナルが出ない以上、高いところを買っていくしかない。
私は翌朝に用事があったので、夜遅くまでマーケットに付き合うことはしなかった。夜中には103円台にも乗せてきた。ちょっと短期的にも上げ過ぎなのは明確なのだが、高値ステイしているうちは押し目を買っていくしかないというのが実情だ。ユーロドルやポンドに比べると、ドル円だけが突出して動いているのも、そうした短期需給の歪みによるものであろう。
今晩はADPの雇用指数が出る。9月の利上げを巡って金曜日の雇用統計の重要度を増している中、それを先取りするという意味でもADPの内容も大事だ。結果が悪ければ無視されるだろうが、良かった場合は雇用統計も良いはずだという期待が一気に高まる。
そこで必要以上のドル買いが進むことになりそうだ。しかしすでにドル円ではドルロングがかなりたまってきているので、上昇余地にも懐疑的にならざるをえないレベルである。
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