昨日はアジア時間でドル円は103円台のままで小動きだった。そして下がらないものだから、今週に入ってのドル円の買い上げが続く。高いところを喜んで買っていっているのは、短期のスペック筋だ。欧州序盤では103円台の中盤にまで到達。前日の高値を超えてきた。
高値圏で張り付いていたドル円だったが、ニューヨーク勢も買いで追随。ドル円は一段高して、104円台を臨む位置までやってきた。これで先週末のジャクソンホールからドル円は4円弱の値上がりとなっている。
ドル円は104円台に乗せてくると、さらなる買いを呼び込むのは確かだろう。私は夕方から用事があったので手を出していなかったが、ニューヨーク時間からはマーケットに触れることができた。どうなるかと思いながらも23時発表のISM指数を見つめる。
結果として景況感は予想よりも悪かった。たくさんある経済指標の一つが悪かっただけなのだが、それまでにたまりにたまったドルロングも調整を必要としていたのだろう。ドル円は急落に及んだ。同時にユーロドルも上昇へ。
いったんは翌日の雇用統計を期待してのドル上昇は妨げられた格好となった。その後はドル相場はあまり動かなくなり、売りで押されたドルは、ほぼ安値圏でニューヨーククローズを迎えることとなった。
今晩はアメリカの雇用統計である。予想では就業者数が18万人から19万人の増加となっている。先日のADPの民間調査に沿った予測である。短期金融市場では9月利上げがないことを織り込んでいるので、これが急激にありそうだということになるためには25万人くらいの増加が必要となる。
反対に予想を下回ってくると9月利上げは完全になくなったということで、今週になって買い進められたドルが値下がりすることになり、ドル円も102円台の前半まで落ちても不思議はない。
私としては9月利上げがないのを示すのは時間の問題だと考えているので、それが雇用統計になるのかどうかはわからないが、9月利上げがあるものとして買われてきたドルは売っておきたいところと考えている。
指標発表の直前でライトにドル円をショートに振ってみて、下がってくるようであれば追撃売りも試みる。反対の結果が良かったら、何もしないでマーケットの消化具合を観察するにとどめる。そうしたしスタンスで臨みたい。
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