■15年ぶりの原油減産合意
週末、12月10日(土)にロシアなど非OPEC(石油輸出国機構)加盟国とOPECが原油の減産で合意。
15年ぶりの合意となり、12月12日(月)の米ドル/円は上窓をあけてのスタートとなりました。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 30分足)
原油価格が上昇すればアメリカのシェールは増産してくるとは思いますが、「OPECと非OPECが協調減産で合意」のインパクトは大きい。
原油価格はしばらく底堅いのかなと思います。

(出所:Bloomberg)
今年(2016年)前半は「原油本位制」。
WTI原油価格が下がればリスクオフ、上がればリスクオンが顕著でしたが、今はそこまで注目されていません。
「急落さえしなければいい、45ドルから55ドルで落ち着いていればいい」といった感じでしょうが、ポジティブな材料であることはたしかですね。
原油高でオイルマネーが潤えば、再び日本株への投資機運が盛り上がると期待しています!
■FOMC利上げ織り込み度は100%
さて、今週(12月12日~)は14日(水)深夜(※)にFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果が公表されます。
利上げはもう確実ですよね?
(※編集部注:日本時間 12月15日(木)午前4時)
【参考記事】
●【12月12日~の週】為替相場の注目材料スケジュールと焦点(羊飼い)

(詳しくはこちら → 経済指標/金利: 各国政策金利の推移)
よっぽどのことがないかぎり、利上げするはずです。織り込み度は100%。
逆にこれだけ織り込まれていると、「セル・ザ・ファクト」の米ドル売りに警戒が必要です。
【参考記事】
●FOMC利上げ100%織り込む! ユーロは長期トレンドライン割れでパリティも視野に(12月5日、西原宏一&大橋ひろこ)

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 4時間足)
同時に、米ドル/円の115円台ミドルは昨年(2015年)6月高値と今年(2016年)6月安値で引いたフィボナッチの61.8%。
ここを達成したこと、大きなイベントを控えていることもあり、今週(12月12日~)は1~2円程度の調整があってもおかしくありません。

(出所:Bloomberg)
(次ページでは今後の米ドル/円の戦略やユーロ/米ドルの話題が…)
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