前日にドルが全面安の安値引けをした後、昨日のアジア時間ではドル円の行方が重要魔局面を迎えた。なぜならばレベルは117円台の前半である。まだ3日間といえども、今年になってから117.20以下のレートでは取引されていない。
つまりフレッシュゾーンを控えているのである。もちろん去年の終値が116円台の後半なので、ギャップを形成しており、テクニカル的にはマド埋めが困難だとされている。だから当面は強力なサポートとしてワークして、下抜けは難しいとされている。それだけ重要度が高いのだ。
しかし東京オープンとともに、結構、あっさりと下抜けしてしまった。そして116円台に突入すると、投げ売りのストップロスが連発。ドル円は116円台の前半まで沈むこととなった。私も117.20割れから何度かショートで参戦。
比較的、気持ちよく参戦できた。一度でたくさんは取ることはかなわないものの、あまりメクリ上げを気にしないでもよい、安定したトレードをエンジョイすることができた。次に気になるのは116円台の扱いである。ドル円の116円台は去年の12月のFOMCでの利上げ決定で、ほぼ素通りした大台である。
それ以降は何度、相場の押し目局面を迎えても、一度も115円台を見ることなく今に至っている。その分だけサポートとして強いものがある一方で、抜けたらその破壊力も大きそうだ。そこで最新の注意が必要となる水準なのである。
欧州序盤ではついにドル円が115円台に突入してきた。年末にかけてのたまりにたまったロングの投げ売りが連発しているのはいうまでもない。私も115円台では何度もショート参戦したが、今度はメクリも激しい。
タイトストップで構えていないと、大きく相場が戻ってしまう。結局、欧州序盤でのドタバタではドル円の安値は115.70あたりまでであって、その後はショートカバーにさらされてニューヨーク勢の参戦となった。
私は昼間からトレードしていたので、ドルの戻り歩調にも興味がなかったので、早めに寝てしまった。しかし夜中にはドル売りが再燃。ドル円は115円台の前半まで押し込まれている。そして早朝のセッションでは115.10あたりまで安値をつけきった。
目先の短期的な切るべきドル円のロングポジションは切れたような感じもあるが、やはり戻りは限られるのだろう。そう簡単に逃げられるほど相場は甘くないのである。
無理にドルベアにかまえる必要もないが、夜中に113円台があったとしても驚かないといった態勢で臨まないといけないだろう。今晩は雇用統計だが、市場の関心がトランプ氏の発言に集まっているので、イベントとしての注目度は薄い。
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