目がキツイけど…現在は、10秒足も利用
(「偏差値100超えの天才はどんな検証をしてFXで資産10億円大幅超を達成したのか?」からつづく)
下のチャートは、きゃりーさんが売りで入ったトレードだ。20分ほどで8.9pipsの利幅を得ている。1分足チャートだけを見ると、逆張りのように見えるが、5分足チャートを見ると、下落トレンド中に戻り高値をつけにいく動きが終了したところでエントリーしていることがわかる。
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
「以前と違って、最近は15分足、5分足、1分足、10秒足の4つのチャートを見ています。ただ、10秒足は目がキツイ…(笑)。それに、もちろん日足や4時間足の大きな足も見て、節目にはラインを引いています。やたらめったら引くわけではないですが」
英ポンド/円トレード(1)で売ったポジションを手仕舞ったのは20分後。もみ合ったあと、前回安値を目安に利益を確定している。

チャートを開いて、トレードポイントを説明するきゃりーさん(記事中で取り上げたのとは別のチャート)。チャートに向き合うと、ただ取材に受け答えしていた時とはガラリと変わり、目つきが鋭くなった。獲物を狙うハンターさながら…空気がピリっと引き締まる
得意な英ポンド/円を狙い撃ち!
「そのあとも3回ほど、英ポンド/円を売っていますし、その合間では米ドル/円やユーロ/米ドルも取引していました」
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
長い足のトレンドフォローだと1分足では「瞬間逆張り」に
米ドル/円も、売りからのエントリーだったが、エントリーのタイミングは下落が一服して上がったとき。
「長い足のトレンドフォローだと、1分足レベルでは『瞬間逆張り』になることも多いんです。長い足が下落トレンドなら5分足や1分足では戻り高値が終わったところで売っていくためです」
目安となったのは前回安値。その付近まで戻ったところを叩いて売っていることがわかる。
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
「負けトレードの方が重要」な理由とは?
もうひとつ、ユーロ/米ドルの取引事例も紹介しておこう。1時間以上と、長めのトレードになったのが下記のトレードだ。
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
1分足でレンジっぽい時間が続いたあと、下方ブレイクを狙った売りだったが、相場は走らず3、4pipsほどの含み損の時間が長く続いた。ここで切らなかったのは、直近高値を抜けなかったからだろう。
すると、約1時間後、思惑どおりに下へブレイク。13pipsほどの利益となった。チャートを見ればわかるとおり、利食ったところは大底だった。
その後、先ほどとほぼ同じようなレートで再度売っていくが、直近高値を抜けたところで即損切り。今回紹介したトレードでは唯一の損切りとなった。
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
当初、負けトレードについては、触れなくてもいいかとも思ったのだが…。
「負けトレードの方が重要です。負けトレードを刷り込みレベルまで記憶し、徹底的に排除するように努める――そうすることで自然と利益が残っていくようになると思います」
ユーロ/米ドルでは、さらにもう1トレード。今度は目線を転じ、買いで7.2pipsの利益となっている。5分足を見ると下落トレンドだったのに直近高値を上抜けたため、上昇トレンドへ転換の可能性アリ、ということでの押し目買いだったのだろう。
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
今回、きゃりーさんがザイFX!に見せてくれたトレード、最初の2回は5本(500万通貨)でのエントリーだった。普段なら10本単位だったはずでは?
「今回の取材を受けて、冬休み返上でトレードしましたが(笑)、時期が年末に近かったため、流動性の不安がありました。
年末ギリギリまでトレードするのは、否が応でも収益を出さないとクビになるディーラーたちくらい。流動性が低くなるため、値動きはチョッピーな(不規則に荒れた)ものとなりやすい。だから、最初は打診で5本(500万通貨)を入れて様子を見たのです。
5本のオーダーが意外と入ったため、普段どおりの10本でのトレードに変更しましたが、プライスは跳ねがちだったため、あまり引っ張らないよう心がけていました」
過去の取材では、見たことのないケタの口座資産
少し話はそれるようだが、きゃりーさんの総資産は公開NG。目の前でログインして見せてくれた口座には、これまでの取材では見たことのないケタの金額が表示されていた。
本来ならば、そのスクリーンショットを掲載したいのだが、利用する口座を知られたくないためNG。「ならば」と、ひと肌脱いでくれたきゃりーさんは、わざわざザイFX!のために一定期間のトレード履歴を公開してくれた。それが、今回紹介したトレード例だ。
以下は、チャートを使って具体的に紹介したもの以外のトレードも含めた2016年12月22日(木)22時~24時頃のきゃりーさんの取引履歴。

※2016年12月22日(木)22時~24時過ぎの取引履歴。「損益」は、決済損益から取引手数料を差し引いた金額
おそらくは、これまでザイFX!に登場した個人投資家の誰よりも多くの資産を持っているであろう、きゃりーさん。
「自分の経験が誰かの役に立つのなら」と今回、取材に応じてくれた。徹底した検証の繰り返しやプライスアクション重視の分析方法など、ぜひ取り入れてみてほしい。
(取材・文/ミドルマン・高城泰 撮影/和田佳久)
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米ドル/円 | ユーロ/円 | ユーロ/米ドル | ||
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米ドル/円 | ユーロ/円 | ユーロ/米ドル | ||
0.1銭原則固定 | 0.3銭原則固定 | 0.2pips原則固定 | 23ペア | 1000通貨 |
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ユーロ/米ドル | ||||
スプレッド(取引コスト) | 通貨ペア数 | 最低取引単位 | ||
米ドル/円 | ユーロ/円 | ユーロ/米ドル | ||
0.2銭原則固定 | 0.4銭原則固定 | 0.3pips原則固定 | 51ペア | 1000通貨 |
※米ドル/円・ユーロ/円は、日本時間午前10時~翌午前4時のスプレッド | ||||
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スプレッド(取引コスト) | 通貨ペア数 | 最低取引単位 | ||
米ドル/円 | ユーロ/円 | ユーロ/米ドル | ||
0.2銭原則固定 | 0.4銭原則固定 | 0.3pips原則固定 | 38ペア | 1000通貨 |
※米ドル/円・ユーロ/円は日本時間午前10時~翌午前4時、ユーロ/米ドルは日本時間午前9時~翌午前3時のスプレッド | ||||
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スプレッド(取引コスト) | 通貨ペア数 | 最低取引単位 | ||
米ドル/円 | ユーロ/円 | ユーロ/米ドル | ||
0.2銭原則固定 | 0.4銭原則固定 | 0.3pips原則固定 | 30ペア | 1000通貨 |
※日本時間9時~翌27時までの時間帯に適用されるスプレッド。スプレッドはすべて例外あり。ユーロ/円・ユーロ/米ドルは、2023年2月4日までのキャンペーンスプレッド | ||||
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