昨日はアジア時間ではドル円は113円台の後半。それが欧州序盤になって114円台に乗せてきた。しかし前日の高値であった114.13を超えてこれないので、なかなかグッと伸びない。しかしADP指数の発表が間近に迫ってくると、期待ベースのリスクテークでドル円はやっと上抜けしてきた。
そして結果としてADP指数は予想を大きく超えて良いものとなった。それでドル相場が上昇。114円台の後半までドル買いが進んだ。私も114.55とかでロング参戦もしてみたが、いったん上がった後は高いレベルでの小動きとなった。ポジションを持っているだけで疲れてしまう。
そうした円安状況でもあったが、上サイドにはオファーもしっかりと入っているのか、まったく上がっていかない。やはりドル円が上がっていったにしても、それは今年の半値である115.10に到達しなかったからだろうか。
半値から下でのプレイに固執するような形で、レジスタンスとしてワークしている。ドル円の上値がキャップされたことを確認しているうちに、ドル円は利食い売りが優勢となってきた。私も抱えきれずに同値近辺でポジションを閉じることにした次第。
来週のFOMCでは3月利上げが見込まれているので、企業負担の増加も意識されだしてきている。米国株は続落中なのだが、昨日もやはり米国株は重たかった。やはり利上げは株安につながるというファンダメンタルズの通りに事は進んでいる。
今晩はECBの金利会合がある。前から話題になっているユーロのテイパリングがどうなるのかが、市場の関心を集めている。また「議論もしていない」といってドラギ総裁は一蹴してしまうのか。現状を素直に見ると、欧州株はとても高いわけで、金融緩和を継続しているだけの十分な根拠は薄らいでいる。
文言に変化を見つけようとするほうが奇怪なことだが、そこにはいちおうの注意を払っておく必要がある。ユーロドルが200ポイント級の上昇をするかもしれないからだ。またそれが間接的にドル円の下げなどをもたらすかもしれないので注意しておきたい。
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