昨日はアジア時間においてグローベックスのなかで米国株の大幅下落が進んだ。それは前日のFOMCの結果を受けて、ということになる。ニューヨーク時間だけでは消化しきれなかった面もある。評価はともかくも、実際に金利が上がっているのだ。
企業利益にとって負担になるのは確実である。予想通りだったとかは関係はない。しかも米国株は多くのアナリストが述べているように、米国株、特にハイテク株の価格水準はオーバーバリューの状態にあるのである。
そうしてマーケット全体がリスク回避の勢いが強まった。為替相場ではドル円やユーロ円といったリスクに弱いものが値を下げ、私も何度かドル円ショートで攻めてみたが、なかなかすんなりと下がらない。目立って下がったのは朝だけなのか。何度も買い戻した。ショートカバーがとても怖いからだ。
海外市場にシフトして、欧州株もゆるい。イギリスの金利会合では変更なしで予想通りだったが、8人いるメンバーのうち3人までが利上げを主張したことがわかると、ポンドの利上げは近いという認識に変わった。
ポンドは上昇。ポンド円が引きずる形でクロス円は全面高の形に変わった。このステージでドル円は110円台に乗せてきた。ドル円をベアで構えていた私としては、ちょっと拍子抜け。
こうなるとリスク許容度が高まってきて、下げていた米国株も次第に回復へと向かった。ニューヨーク時間では総じてリスクテークとなり、米国株も大幅に下げていた分をすべて取り戻した。ドル円もほとんど押し目を作らずに110円台の後半まで上がってきて、そのまま高値引けとなった。
今日は朝からドル円は一段高。111円台を見ている。FOMCの後、1日の調整をはさんでドル高に落ち着いた形となっている。日銀の金利会合があったが、期待されていないだけあってマーケットは無反応。プレーヤーの関心は再び海外市場に向かっている。
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