昨日はナイトセッションで日経先物は20970円まで高値を広げた。それはアベノミクス来の高値である20950円に急迫するもの。2年ほど前のことである。その後にアジア市場、特に中国株の不調があったので14000円台まで調整を余儀なくされたが、BREXITやトランプ氏の当選を通過して、やっと元の値に戻してきたわけである。
アベノミクス当初の金融緩和への期待感や成長戦略への思惑は、今となってはもう薄い。その上、現在は衆院が解散してしまっており、いわば政治的空白期。何もしていない状況の中での高値更新は皮肉としか言いようがない。もちろんテクニカル的には抵抗も激しいはず。
そこで私はドル円かユーロ円を売ってみようと考えた。もちろんすぐに下がって儲かるとは思っていない。中期的な流れに対しては完全に逆張りだからだ。107円台を下攻めしているときならばいいが、底から5円以上も戻ってきている局面なのである。
値動きからは売れないが、別の要因から探ってみるのである。何度か損切りもさせられるかもしれないが、スタンスはドル円ショートで臨むことにする。そして日本株もしっかりと21000円の大台に乗せてきてステーブルになったら、スタンスを見直すのである。
そこで昨日は欧州序盤でさっそくドル円を売ってみた。112.27だったが、これは失敗だった、前日の安値にも届かず、結果としてはほとんど底値売りに近い格好となった。ニューヨーク時間になると完全にメクラれて、112.45で買い戻した。もちろんまだまだ売り場探しのスタンスである。
今週はこれまで材料の少ない日が続いたが、今夜はやっとイベントが並ぶ。インフレ指標が出てくるが、それよりも米企業決算の金融関連で大手が出てくる。FOMCでの12月利上げが確定的となる中、それが金融機関にどのくらいのベネフィットをもたらしているのか。米国株が歴史的な最高値圏に張り付いているのを正当化するためにも要ウオッチである。
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