■25日のECB理事会を前にユーロ高牽制発言が続々
1月25日(木)のECB理事会はいかがですか。
先週(1月15日~)は、ECB高官からユーロ高への牽制発言が相次ぎました。発言したのはコンスタンシオ副総裁、ノボトニー・オーストリア中銀総裁、ビルロワドガロー・フランス中銀総裁など、そうそうたる面々です。
ユーロ/米ドルは、昨年(2017年)9月8日(金)の高値1.2092ドルを上抜けているため上値余地が拡大しているとの見方は変わりませんが、再び1.21ドルを下抜けるようだと警戒ですね。

(出所:Bloomberg)
今週(1月22日~)、25日(木)のECB理事会ではドラギ総裁のユーロ高に対する見方を確認したいですし、フォワードガイダンスの変更については、どう発言するのでしょうか。
そのほか、トランプ米大統領が出席を決めたことで、23日(火)から始まるダボス会議への関心も高まっていますね。
■対円、対ユーロで米ドル売りを継続
原油市場では強い動きが続いていますね。北海ブレント原油は3年ぶりの70ドル台をつけました。

(出所:Bloomberg)
OPEC(石油輸出国機構)と非OPECの主要産油国が行なっている協調減産の効果が大きいのですが、ここまで原油価格が持ち直してくると、今年(2018年)は協調減産の「出口戦略」が焦点となってくるとの指摘も。
ロシアからは協調減産からの離脱を示唆する発言も出始めています。投機筋の買いポジションも過去最高に積み上がっていますし、原油が崩れると株式市場への影響が出るかもしれないですね。
今週(1月22日~)も米ドル売りの継続でよさそうですね。米国債利回りが上がっても上がらない、株価が上がっても上がらない。何をしても米ドル/円は上がれません。

(出所:Bloomberg)
生保など本邦勢の買いがなければ、もっと落ちていたはずでしょう。戻したところを丁寧に売っていきたいですし、ユーロ/米ドルについても1.2100ドルを割れないかぎり、押し目買いでいいと思います。
(構成/ミドルマン・高城泰)
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