■ブレント原油と英ポンドの相関性が復活
でも、英ポンドは対円だけでなく、全方位的に買われています。武田薬品のニュースもあるのでしょうが、ブレント原油が上がっていることも、英ポンド高を誘っているのかもしれません。
ブレント原油と英ポンドの相関性は、Brexit(英国のEU離脱)後に切れていましたが、今年(2018年)に入って、再び相関し始めています。

(出所:Bloomberg)
Brexitの影響が抜けて、元の相関性を取り戻したのかもしれませんね。
WTI原油は3年ぶりの高値をつけていますし、サウジアラビアの政府関係者は80ドルをめざしているとのニュースも出ています。

(出所:Bloomberg)
今年(2018年)のテーマがインフレだとすれば、原油や金(ゴールド)は強い相場が続くのかもしれません。そうすると、英ポンドも買われやすくなるのかもしれませんね。
今週(4月16日~)の戦略は、どう考えますか?
「4月に調整し、5月にセル・イン・メイで売られる」という見通しは変わりません。
米ドル/円が反発する場面があれば中期ポジションとして売っていきたいですし、積極的に短期でトレードしていくのであれば英ポンド/円などクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の買いもいいでしょう。
【参考記事】
●米ハイテク株急落ほか悪材料は出尽くし!? セル・イン・メイに向けて米ドル/円は調整へ(4月5日、西原宏一)
(構成/ミドルマン・高城泰)
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