■4月は「株高・円安」というアノマリー
みなさん、こんにちは。
日本の株式市場にとって、4月は特異な月で、2001年から17年連続で外国人は買い越し。
【参考記事】
●新年度入りでニューマネーの流入に期待! 米ドル/円はどこまで戻すか慎重に見極め(4月2日、西原宏一&大橋ひろこ)
国内でも新年度入りし、ニューマネーがマーケットに投下され、株が買われる傾向があります。
結果、4月は、「株高・円安」というアノマリーがあるのです。
■米ハイテク株に関する懸念材料で、市場は不安定だが…
ただ、今週(4月2日~)に入ってからの金融市場は、リスクオフになり得る材料が多く、マーケットは、まだ不安定。
その材料の1つが、米ハイテク株に関する懸念材料です。
3月のコラムでご紹介させていただいたように、Facebookは、ケンブリッジ・アナリティカ問題により、続落。
【参考記事】
●Facebook株急落で市場に不透明感…。株安・円高継続で、ドル/円は100円の過程(3月22日、西原宏一)
Amazonは、トランプ大統領がこれまで4回もツイッターで批判を繰り返している環境下で値を崩しています。
(出所:Bloomberg)
そして、テスラ。
テスラのモデルXが、オートパイロットを使用中に大事故を起こしたこともあり、急落。
(出所:Bloomberg)
加えて、インテル。
アップルが独自のMac半導体を計画しているとの報道で、インテル株は急落しています。
(出所:Bloomberg)
ハイテク株は産業革命の株であり、死角無しと言われていましたが、ここにきて、課題が続出…。
このコラムでFacebookとケンブリッジ・アナリティカの問題をご紹介したのが3月中旬。その後、先週のコラムでご紹介したAmazonを筆頭に、米ハイテク株に関する悪材料が立て続けに出ています。
【参考記事】
●Facebookに続きAmazonも…! 米ハイテク株反落とトランプ政権の通商政策で円高継続(3月29日、西原宏一)
しかし、マーケットは、これらの悪材料をいったん織り込みつつあります。
見方を変えれば、悪材料出尽くしで調整へ向かいつつあると言えるでしょう。
もう1つのマーケットの不安定材料が…
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