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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

ドル金利上昇でドルの腰は強い、
多くのイベント控え一筋縄ではいかなそう

2018年04月23日(月)14:45公開 (2018年04月23日(月)14:45更新)
持田有紀子

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 ドル金利の上昇が再燃してきて、先週の金曜日はドル相場が堅調だった。そもそも日本人はドル円を買いたくて仕方がない様子。だから格好のドルの買い材料がもたらされたことになる。朝からドル買いが進んで、ドル円は107.70あたりまで上昇。その後も値崩れをなかなかしない。

 私としてはドル金利の上昇はドル相場の上昇につながるとは考えていないので、買い一巡後はドルが下がるものと見ていた。だから金曜日のドル上昇にはドル買いでついていくこともしなかった。

 それならばドル売りで臨めばよいではないかとも思われるが、ここは流れに逆らってまで売り向かうことはしないことにしている。逆張りは完全に流れが途切れてからでもよい。それまではじっくりと待つしかない。

 それまでおとなしい動きしかしてこなかったユーロドルだったが、欧州時間に入って下げ傾向が強まってきた、久しぶりの1.22台である。ドル金利の上昇という側面もあるが、やはり前日のポンド下落も効いているのだろう。

 ユーロドルとしても下がりたいところだ。そのポンドが巻き返しで上がってきている。それが強烈なユーロポンドの売りを誘発したのだ。ユーロとポンドは完全にマタ裂き状態となった。ユーロクロスの下げでユーロドルは1.2250付近まで下落。

 ニューヨーク時間のコアタイムでは、為替相場は大きな動きを示さなかった。それでも週を振り返ってみると、着実にドル高が進んだことがわかる。米国債の10年もの利回りも2.96%台まで上昇してきて、3.0%の大台まであとわずかになっている。また短期金利の面からも、年4回の利上げ観測が大勢を占めるに至っている。

 週末に北朝鮮が核実験やミサイル開発を注視すると発表した。各国の反応としてはおおむね歓迎だが、日本政府だけが懐疑的であることを強調している。ともかくも地政学的リスクの薄まりがどの程度までマーケットに織り込まれるのかは、今朝の相場で判断してみるかぎり、影響は限定的である。相場が飛んで始まることもない。

 今週は南北の首脳会談も予定されているので、リップサービスも含めて、政治的な発言が多くなることが予想させる。だからといって期待ばかりではない。失望になることも出てくるかもしれないことに対して注意を払っておかねばならない。


日本時間 15時00分

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