昨日は再び市場がリスクオフにさらされた。一つはトルコ問題である。沈静化するかに見えたトルコ情勢も、悪化に向かったのだ。トルコがアメリカ製品に報復関税をかけた上に、トルコの裁判所で米人牧師の釈放要求が却下されたのである。通貨としてのトルコリラはそれほども下げなかったが、欧州株や米国株を直撃した。
そのリスクオフの流れは欧州時間でのクロス円の頭を押さえつけた。126円台の前半で始まったユーロ円も、そのままズルズルト下がっていった。そしてそのまま125円台のミドルをも下回ってきた。
私もようやくショートに振ることができたのは、125.80を下回ってからだ。すこぶる悪いコストを承知してのショートメークである。すぐにポジションカットを前提とした短期ポジションである。
ニューヨーク市場では中国経済のスローダウンが問題視された。昼間に出た中国の経済指標を危ぶんだものだが、貿易摩擦も絡んでいるので問題は複雑化している。
そしてさらに原油在庫の大幅増加で原油価格が下落して、それがリスク回避に動きを促進させた側面もある。これらの外部要因によってリスクに敏感とされるユーロ円は一段安。ついに124円台にも突入した。
私はちょっと抜いてはまたポジションを作り直すを何度も繰り返していた。明確に下がらなくなってきたのは、日付の変わった時分である。ちょうど米国株も大底を打って、反転の兆しが見え始めたからである。
今日になってリスク回避の動きがどのくらいまでアジア市場でも広がるのかと思って見ていたが、10時半過ぎに中国の商務省が今月末にアメリカと会談するという報道が出てきて、マーケットは急速にリスクテークに向かった。
ユーロ円も1円弱ほどの上げを演じている。その予定されている会談だけで貿易摩擦の問題が解決するとは思われないが、何かの材料を欲していたところに飛びついたという感じだろう。
今晩はたくさんの経済指標が出るが、もっとも注目すべき住宅着工件数ですら相場を動かすにはパワー不足だろう。それよりもイギリスのBREXIT交渉などがあるので、そちらからの前進が見られなかった場合のポンド安などをウオッチしておきたいところだ。
ポンドに直接の興味があるわけではないが、ポンド安が間接的にユーロドルの値下がりの支援材料になるかもしれないからだ。ユーロドルは昨日は1.13台を割り込むことは回避されたが、依然として重いのは事実。トルコリラ安はユーロ安で反応しているという相関性も観察される。ユーロドルを突っ込み売りしてみたい。
日本時間 15時00分
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※スプレッドはすべて例外あり。この表は2023年12月1日時点のデータをもとに作成しているため、最新の情報とは異なっている場合があります。最新の情報は各社の公式サイトなどで確認してください |
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