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西原宏一・大橋ひろこの「FX&コモディティ(商品) 今週の作戦会議」

米失業率48年ぶり低水準で米金利急騰!
でも、米ドル/円が上がらないワケとは…!?

2018年10月08日(月)16:00公開 (2018年10月08日(月)16:00更新)
西原宏一&大橋ひろこ

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■米失業率は48年ぶりの低水準に

先週、10月5日(金)の米雇用統計、NFP(非農業部門雇用者)は予想より悪い数字でしたが、7月、8月分の数字が大幅に上方修正され、失業率はなんと48年ぶりの低水準。これを受けて米10年債利回りも急騰し、2011年以来の水準となる3.24%をつけています。

米国の失業率
米国の失業率

(出所:Bloomberg)

米長期金利(米10年物国債利回り) 日足
米長期金利(米10年物国債利回り) 日足

(出所:Bloomberg)

しかし、米金利があれだけ鋭角に上がると株価にはマイナス。米国株は下落しましたし、それに連れて米ドル/円も下げました。


これ以上の米金利上昇は基本的に株価にマイナスですし、米国株が下がれば米ドル/円も連れ安しやすいのでしょう。

【参考記事】
114円台に乗せた米ドル/円だが120円到達には懸念あり! 英ポンド/円は下値警戒!?(10月4日、西原宏一)

気になったのが米小型株のベンチマークとして使われる「ラッセル2000」指数の下落。NYダウやS&P500に先行して動く傾向があり、「炭鉱のカナリア」(有毒ガスなどの発生を察知すると、鳴き声が止むとされる)的な存在だそうです。


このラッセル2000は先週(10月1日~)、2016年から引いたトレンドラインを下抜けしています。アメリカでは10日(水)、11日(木)にはインフレ指標である生産者物価指数、消費者物価指数が発表されます。強い数字になると、米金利上昇が加速し、株価に悪影響を与えるかもしれないので要注意ですね。

ラッセル2000 日足
ラッセル2000 日足

(出所:Bloomberg)

■中国の米国債売りとファン・ビンビン失踪事件

国慶節からの休場明けとなる今日(10月8日)、上海株が下落していますね。

中国政府は昨日(10月7日)、預金準備率の引き下げを発表しました。

 

中国製IT機器に「バックドア」(データを漏洩させるための裏口)が仕込まれているのではとの懸念から先週(10月1日~)、ZTEやレノボ・グループの株価が海外市場で急落しましたから、当局としては株価対策の狙いがあるようです。

レノボ・グループ 日足
レノボ・グループ 日足

(出所:Bloomberg)

「国家隊」(政府系投資家グループ)も買い支えするのでしょうが、中国当局の株価防衛策が効かなくなっていますね。

中国政府は徐々に手元不如意になってきているのかもしれないですね。

 

話題となった人気女優ファン・ビンビンさんの失踪・脱税事件にしても、うがった見方かもしれませんが、「税金を厳しく取り立てていく」という意向を示しているのかもしれません。

先週(10月1日~)の米金利急騰は中国政府が米国債を大量売却したことも一因だったようですが、これもアメリカに対する恫喝的な意味ではなく、純粋に手元資金を確保したいだけなのかもしれない。

【参考記事】
114円台に乗せた米ドル/円だが120円到達には懸念あり! 英ポンド/円は下値警戒!?(10月4日、西原宏一)

■米中貿易戦争は円高よりも豪ドル安

「FXトレード戦略指令!」で竹内さんの配信にあったように、米財務省の為替報告書が今週(10月8日~)末あたりには出てもおかしくない時期。中国が為替操作国に認定されるようだと、中国株の下落が加速する可能性がありますね。


日経平均はおよそ27年ぶり高値をつけて、NYダウも新高値を更新していますが、中国がおかしくなるようだと日米とも1月高値と今回の高値でダブルトップとなる可能性が否定できません。

上海総合指数 日足
上海総合指数 日足

(出所:Bloomberg)

米中貿易戦争ではリスクオフの円高も予想されましたが値動きを確認すると、いちばん大きな影響を受けているのがオセアニア通貨。とりわけ豪ドルです。


今年(2018年)、どの時期を切り取っても豪ドルは売られており、中国株が下がるならば素直に豪ドル売りでいいのでしょう。

【参考記事】
反発は一時的!? 「米中貿易戦争」を背景に中期での豪ドル軟調は変わらないと見る!(9月20日、西原宏一)

豪ドル/円 週足
豪ドル/円 週足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/円 週足

■日銀への警戒感で円安が進んでも限定的か

米ドル/円についてはいかがですか。IMM(国際通貨先物市場)を見ると円ショートが10万枚を超えてきました

シカゴIMM(国際通貨先物市場)通貨先物ポジションの推移
IMM(国際通貨先物市場)ポジション

(詳しくはこちら → 経済指標/金利:シカゴIMM通貨先物ポジションの推移

米ドル/円は114円台半ばまで上昇したことで、120円といった声も出てきました。


しかし、円安の進行は日本銀行にとって金融政策正常化へのチャンス。円高局面だと正常化へ動きにくいですが、円安局面なら動きやすくなります。そのため、円安が進んでも日銀への警戒が強まりますから、限定的だと考えています

米ドル/円 週足
米ドル/円 週足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 週足

■18日EUサミットへ向けて英ポンドは買い戻しか

今週(10月8日~)の戦略はどうお考えですか。

注目は豪ドル。9月から調整局面に入っていましたが、それも終了したようです。米金利急騰で米豪金利差も拡大しており、豪ドルの下落余地も拡大しました。素直に豪ドル売りでいいのでしょう

豪ドル/米ドルでの売りですか?

それでもいいのですが、もうひとつの注目が英ポンド。来週(10月15日~)18日(木)のEU(欧州連合)サミットで、EUは融和的な自由貿易協定(FTA)案を提示してくるようです。


EUサミットまでは英ポンドが買い戻されやすくなりそうで、英ポンド/豪ドルの買いを考えています。

英ポンド/豪ドル 日足
英ポンド/豪ドル 日足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/豪ドル 日足

(構成/ミドルマン・高城泰)

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