■豪ドル/米ドルは長期下降トレンドラインを超えたけど…
豪ドル/米ドルは、長期の下降トレンドラインを超えたこともあって、短期的に上昇していましたが、トランプ大統領の貿易問題のターゲットが中国であることから、豪ドルは長期的に上値の重い展開となりそうです。

(出所:Bloomberg)
今年(2018年)の初旬から10月まで、下降トレンドが続いていましたが、来年(2019年)も、そのような動きとなりそうです。
【参考記事】
●米中間選挙! 「ねじれ」でも為替動かず!? 米ドル/円より豪ドル/円を買う理由とは?(11月6日、バカラ村)
■イタリア予算案のリスクを織り込んでユーロは下落!
本日(11月13日)は、イタリア予算案の再提出期限となります。
もし、予算案を修正せずに、欧州委員会と折り合いがつかないようであれば、イタリアへ罰則が適用されることになります。
欧州委員会とイタリアが妥協して折り合いがつけば、ユーロは反発することとなります。
ただ、イタリアのトリア経済・財務相が、予算案を修正する考えは無いと発言していることもあって、ユーロは軟調な展開が続いています。ユーロ/米ドルは、1.1300ドルにバリアオプションもありましたが、昨日(11月12日)は一時、1.1240ドルまで下落しました(※)。
(※編集部注:本記事の寄稿後、11月13日(火)の日本時間早朝にユーロ/米ドルは一時、1.1216ドル付近まで下落した)

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
ユーロはすでに、下げが続いていることもあって、イタリア予算案が修正されないという部分は、織り込んでいるような状況ではないかと思います。
■ユーロ/米ドルは1.11ドル台半ばが下値メド
テクニカルからは、ユーロ/米ドルは9月24日(月)の高値を起点に3回目の下落となりますが、過去2回の下落幅は、383pips(1回目)と319pips(2回目)になっています。
今回の下げも同じような下落幅となれば、ユーロ/米ドルの短期的な下値メドは、1.1117ドル~1.1181ドルになります。

(出所:Bloomberg)
また、V計算値からのメドは1.1104ドルになりますので、おおよそ、1.11ドル台半ばあたりまで下げる可能性があります。

(出所:Bloomberg)
イタリアと欧州委員会が、予算案で折り合いがつくような内容が出れば、ユーロ/米ドルは反発してしまいますが、1.13ドルを下抜けたこともあり、短期的な下値メドとなる1.11ドル台半ばを目指す下げが、期待できるのではないかと考えています。
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