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西原宏一_メルマガ取材記事
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ブラジルのトランプが大統領に! チャートで
わかるブラジルレアルの為替見通しは?

2019年01月21日(月)14:00公開 (2022年09月15日(木)10:59更新)
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 以下のリアルタイムチャートは、初期設定ではブラジルレアル/円の日足を表示しています。時間軸、足の種類、テクニカル指標などはチャート上部のツールバーで変更できます。

ブラジルレアル/円(BRL/JPY)日足 リアルタイムチャート


■ブラジル、2019年から新大統領とともに新たな船出

 2019年1月1日(火)、ブラジルでボルソナロ新大統領が就任しました。

 ボルソナロ大統領はその過激な言動から「ブラジルのトランプ」とも呼ばれています。

 今回のFX情報局では、そんなボルソナロ大統領とともに新たな船出を迎えたブラジルや、ブラジルレアルについて取り上げたいと思います。

 そもそも、日本人でボルソナロ大統領と聞いてピンとくる方は少ないかもしれません。ですが、ブラジルという国については、リオのカーニバルやリオ五輪(オリンピック)、シュラスコにサッカーなどが、わりとすぐに思い浮かびますよね。

ブラジルはBRICs(※)の一角を占める国でもあり、新興国とはいえ、日本では知名度が高いです。

(※編集部注:BRICsとはブラジル(B)、ロシア(R)、インド(I)、中国(C)の4カ国の頭文字をつなげた造語。高い潜在成長力がある新興国として、元ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント会長のジム・オニール氏が提唱した。最後の文字「s」を南アフリカとして、計5カ国を指す場合もある)

 かつて、ザイFX!でもFIFAワールドカップ(W杯)やリオ五輪が開催された際、ブラジルを特集したことがありました。

【参考記事】
ワールドカップ開幕! 日本の優勝確率は? ブラジルレアルが取引できる口座はある?
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 そんな、日本では知名度が高いブラジルですが、日本のFXトレーダーでブラジルレアルの動きに詳しい方は多くないのではないでしょうか。

 それもそのはず。国内FX会社でブラジルレアルを取引できるのはIG証券1社だけなのです。

IG証券では以前から米ドル/ブラジルレアルを取引できたのですが、2016年4月からブラジルレアル/円も取引できるようになりました。

【参考記事】
政策金利14.25%のブラジルレアルを取引できる日本唯一のFX会社、知ってる?

IG証券のウェブサイト
IG証券のウェブサイト

■2018年のブラジルレアル/円は25%ほど下落

 それでは、ブラジルレアル/円はどのような動きをしているのでしょうか。

ブラジルレアル/円 週足
ブラジルレアル/円 週足

(出所:IG証券

 2018年のブラジルレアル/円は年初の35円前後から下落基調となり、8月には26円台と史上最安値を更新。年初からの下落幅はおよそ25%ほどになりました。

 これは米ドル/円が100円から75円まで下がるのと同じ下落幅ですから、結構下がったと言えます。

 2018年は米国の順調な利上げが続き、米金利が上昇。新興国通貨から米ドルへの資金流出が進み、ブラジルレアルも米ドルに対してかなり売られました。そして、ブラジルレアル/円にもこのことが大きく影響しました。

【参考記事】
ザイFX!で2018年を振り返ろう!(1) 米ドル一強! その時トルコショックが起きた

■通貨安でもブラジルの政策金利は過去最低のまま

 そんなブラジルレアルを防衛するため、ブラジル中銀は2018年6月に為替介入を行いましたが、ブラジルレアル安に歯止めをかけることはできませんでした。

 新興国通貨安が進んだ場合、新興国の中銀は通貨防衛のため政策金利を引き上げることが多いと言われています。

 実際に、トルコ中銀は2018年8月のトルコリラ大暴落というトルコショックを受け、2018年9月に政策金利を大幅に引き上げました

【参考記事】
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 ですが、ブラジル中銀は2018年3月に政策金利を過去最低水準の6.50%に引き下げて以降、ブラジルレアル安が進んでも利上げを行いませんでした

 ここで、各国政策金利の推移を見てみましょう。

各国政策金利の推移

※Bloombergのデータを元にザイFX!編集部が作成
※米国の政策金利は上限を表示

 新興国の政策金利は総じて高いですが、トルコの政策金利が24.00%とぶっちぎりのトップ。メキシコの8.25%とロシアの7.75%が第2集団、南アフリカの6.75%、インドとブラジルの6.50%が第3集団を形成しているといったところです。

 そんななか、先進国である米国がじわじわと利上げを続け、2.50%まで政策金利を引き上げています。

■ブラジルレアルのスワップ金利、1000円超の時もあったが…

現在のブラジルの政策金利は6.50%ですが、2015年から2016年にかけては14.25%という高い政策金利を設定していました。

IG証券のブラジルレアルのスワップ金利(スワップポイント)はこの時、米ドル/ブラジルレアルで1万通貨あたり1100円を超えることもあったのです。

【参考記事】
ブラジルレアルのスワップは1000円超え! リオ五輪より衝撃的な金メダル級の事実!?
政策金利14.25%のブラジルレアルを取引できる日本唯一のFX会社、知ってる?

 そこから時は流れ、2019年1月10日(火)にIG証券のブラジルレアル/円のスワップ金利を調べてみると、1万通貨あたり36円でした。

 ブラジルレアル/円が30円で推移していると仮定して、36円というスワップ金利を年利に直すと4.38%となります。ブラジルの政策金利である6.50%には届かないものの、悪くないスワップ金利と言えそうです。

 同様に、米ドル/ブラジルレアルのスワップ金利を調べたところ、こちらは売り買いともにマイナスとなっていました。

 米国の政策金利である2.50%よりブラジルの政策金利の方が高いわけですから、普通に考えるとプラスのスワップ金利がつきそうなものですが、現在はブラジルレアル自体が高いスワップ金利を得られる通貨ではなくなっているようです。

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■ブラジルレアル/円は24時間取引できない!?

 それでは、IG証券のブラジルレアル/円のスプレッドはどうなっているのでしょうか。

IG証券のブラジルレアル/円の取引条件
IG証券のブラジルレアル/円の取引条件

IG証券のウェブサイトではブラジルレアル/円のスプレッドは開示されていませんが、取引システムにログインして確認したところ、5銭程度でした。

 また、通常のFX取引は24時間行えますが、新興国通貨のなかには24時間取引できない通貨も存在します。

IG証券でブラジルレアル/円を取引できる時間は冬時間だと21時05分から翌6時、夏時間だと20時05分から翌5時である点には注意したほうがよさそうです。

■ブラジル大統領選、ブラジルレアル下げ止まりのきっかけに

 さて、ブラジルレアル/円は2018年8月に史上最安値を更新したわけですが、その背景には2018年10月にブラジル大統領選を控えて政局不安が高まったことも挙げられます。

 ですが、ブラジル大統領選が行われた2018年10月以降、ブラジルレアルはいったん下げ止まっています。いったい何が起こったのでしょうか。

ブラジルレアル/円 週足
ブラジルレアル/円 週足

(出所:IG証券

 ブラジル大統領選は2018年10月7日(日)に投開票されました。得票率は元軍人で極右・社会自由党のボルソナロ下院議員が約46%、左派・労働党のアダジ元サンパウロ市長が約29%となり、その他の候補も当選に必要な過半数を獲得できませんでした。

 そのため、ボルソナロ氏とアダジ氏による決選投票が行われることになったのですが、大統領選で汚職対策を前面に打ち出したボルソナロ氏の得票率が高かったことを市場は好感し、ブラジルレアルは反発したのです。

 なぜ、汚職対策が前面に打ち出されたのでしょうか?

 そのことを理解するために、近年のブラジルの政治情勢を振り返ってみると、左派・労働党のルラ元大統領が2003年から2010年まで大統領を務めましたが、退任後に収賄と資金洗浄の罪で有罪判決を受けました。

 2011年からは同じく労働党のルセフ元大統領がブラジル初の女性大統領となり、2018年までの任期でしたが、2016年に選挙資金を巡る不正で弾劾・罷免されています。

 ルセフ元大統領の後任として中道・民主運動党のテメル副大統領が大統領に就任しましたが、テメル前大統領も2017年に収賄の罪で起訴されるなど、ブラジル政界は汚職スキャンダルで揺れてきました

 このようにブラジルでは汚職スキャンダルが続いてきた経緯もあり、汚職対策を大きく掲げて大統領選をトップ通過したボルソナロ氏が2018年10月28日(日)の決選投票で当選。2019年1月1日(火)にはボルソナロ大統領が正式に誕生したのです。

■言動が過激なボルソナロ大統領、ブラジルのトランプの異名も

 では、ボルソナロ大統領とはいったいどんな人物なのでしょうか。

 ボルソナロ大統領は元軍人とあって、1985年まで約20年続いた軍事独裁政権を称賛したり、性差別や人種差別を公然と行うなど、過激な言動が目立つ人物です。その様子から、記事冒頭で書いたように「ブラジルのトランプ」とも呼ばれています。

 そんなボルソナロ大統領に汚職対策なんて任せられるのかと思ってしまいますが、少数政党を渡り歩いてきたこともあり、既存の主要政党に蔓延する汚職体質とは無縁の人物と言われています。

 2019年1月1日(火)の就任演説で、ボルソナロ大統領は財政再建や構造改革に意欲を見せたほか、これまでの反米政権とは違い、親米路線を鮮明にしています。

 また、主要閣僚に政治家ではなく、各分野の専門家を起用したことも、ブラジルの汚職撲滅や経済改善への期待を高めています。

 一方で、ボルソナロ大統領が属する社会自由党は少数政党であるため、法案通過に向けて議会をうまく運営できるかが今後の注目点とされています。

■南米最大の国ブラジル、面積は世界第5位

 さて、ここまで足もとのブラジルの政局やブラジルレアルの動きなどについて触れてきましたが、ここからはブラジルの基本情報や経済情勢についてご紹介したいと思います。

ブラジル国旗

 ブラジルは正式名称をブラジル連邦共和国と言い、首都はブラジリアです。ブラジルは南アメリカ大陸に位置する南米最大の国で、面積は851万平方キロメートルと世界第5位の広さがあります。

面積の大きい国
面積の大きい国

※外務省のデータを元にザイFX!編集部が作成

 記事冒頭で触れたとおり、ブラジルはBRICsの一角を占めますが、BRICsのなかでブラジルの面積は第3位で、日本のおよそ22倍の広さを誇ります。

 また、ブラジルは南米最大の国とあって、多くの国と隣り合っています。

ブラジル地図

(C)pop_jop/Getty Images

 ブラジルはフランス領ギアナ、スリナム、ガイアナ、ベネズエラ、コロンビア、ペルー、ボリビア、パラグアイ、アルゼンチン、ウルグアイと接しています。エクアドルとチリ以外の南米諸国とすべて隣接しているのです。

■ブラジルの人口は世界第5位の2億人

 次にブラジルの人口ですが、2億928万人で世界第5位となっています。

人口の多い国(2017年)
人口の多い国(2017年)

※外務省のデータを元にザイFX!編集部が作成

 人口の多い国を比較すると、世界第1位の中国と第2位のインドが13億人台と突出しています。ブラジルの人口はBRICsのなかでは第3位で、日本のおよそ1.65倍といったところです。

■ブラジルの名目GDPは世界第8位、実質GDPは一時マイナス

 また、2017年の世界の名目GDP(国内総生産)ランキングを見てみると、ブラジルは2兆551億ドルで世界第8位となっています。

名目GDPの高い国(2017年)
名目GDPの高い国(2017年)

※IMF(国際通貨基金)のデータを元にザイFX!編集部が作成

 世界の名目GDPランキングでは、面積や人口のランキングで上位ではなかった日本やドイツ、英国が3位から5位に浮上しています。ブラジルの名目GDPはBRICs首位の中国のおよそ6分の1、インドより若干低めといったところです。

 続いて、ブラジルの実質GDP成長率の推移を見てみましょう。

ブラジルの実質GDP成長率の推移

※IMFのデータを元にザイFX!編集部が作成

ブラジルの実質GDP成長率は2000年以降、おおむね4%前後でしたが、2015年と2016年はマイナス成長に転落しました。その背景については後述しますが、2017年以降はプラス成長を回復しています。

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■ブラジルの主要輸出品は一次産品とそれ以外が半々

 次にブラジルの経済情勢ですが、ブラジルの主要輸出品目は以下のようになっています。

ブラジルの主要輸出品目

※JETRO(日本貿易振興機構)のデータを元にザイFX!編集部が作成

 ブラジルの主要輸出品目のうち、大豆や鉄鉱石といった一次産品が46.4%と半分弱を占めています。一方で、半製品(※)が14.4%、工業製品が36.9%、合わせて51.3%と半分以上が一次産品以外の品目となっています。

(※編集部注:半製品とは完成品の製造途中ではあるものの、加工が終わり販売可能な中間的製品のこと)

 新興国には、価格変動の影響を受けやすい一次産品の輸出に依存する国もありますが、ブラジルは一次産品と一次産品以外の品目の輸出がおよそ半々となっています。

 先ほど、ブラジルの実質GDP成長率が「2015年と2016年はマイナス成長に転落した」と書きましたが、ブラジルの実質GDP成長率と代表的な国際商品先物指数であるCRB指数の推移を並べてみましょう。

ブラジルの実質GDP成長率とCRB指数の推移

※IMFとBloombergのデータを元にザイFX!編集部が作成

 ブラジルの実質GDP成長率とCRB指数がおおむね連動していることがわかります。ブラジルの主要輸出品目のおよそ半分が一次産品とあって、商品価格の下落が2015年や2016年のマイナス成長につながった部分もありそうです。

 2017年以降のCRB指数は引き続き低迷しているものの、ブラジルの実質GDP成長率はプラス成長を回復しており、足もとでは連動性が薄れているようにも見えます。

■ブラジルの主要輸出先、トップは意外にも中国

 そんなブラジルの主要輸出先ですが、以下のようになっています。

ブラジルの主要輸出先

※JETROのデータを元にザイFX!編集部が作成

 ブラジルの主要輸出先は中国が21.8%で首位、米国が12.3%で第2位となっています。ブラジルと距離が近い先進国である米国が首位かと思いきや、中国への輸出の方が多いようですね。

 また、ブラジルと隣接するアルゼンチンが3位となっているほか、日本も5位に食い込んでいます。

 商品を外国に輸出する際にネックとなるのが関税ですが、ブラジルはメルスコール(南米南部共同市場)と呼ばれる南米諸国の関税同盟に加盟しています。

 メルスコールは1995年、南米域内の関税撤廃等を目的に発足しました。現在の加盟国はブラジル、アルゼンチン、ボリビア、パラグアイ、ウルグアイ、ベネズエラ(現在は加盟資格停止)の6カ国となっています。

ブラジルの主要輸出先の第3位がアルゼンチンであることは、メルスコールの影響を受けている部分もありそうです。

■ブラジルのインフレ率は中銀のインフレ目標の下限に近い

 記事前半で、ブラジル中銀の政策金利は2018年3月から過去最低水準の6.50%であることに触れましたが、新興国といえば高金利と高インフレがセットになっているイメージもあります。

 では、ブラジルのインフレ率はどのように推移しているのでしょうか。

ブラジル消費者物価指数の推移

※IMFのデータを元にザイFX!編集部が作成

 ブラジルの消費者物価指数は2003年に15%近くまで跳ね上がりましたが、おおむね6%前後で推移しているようです。2015年から2016年にかけては9%前後まで上昇しましたが、2017年や2018年は3%台まで落ち込んでいます。

ブラジル中銀のインフレ目標は年によって変化するのですが、2017年と2018年は3.0~6.0%、2019年は2.75~5.75%となっています。3%台のインフレ率というのはインフレ目標の下限に近く、ブラジル中銀としても利上げを急ぐ理由がないのかもしれませんね。

■ブラジル、経常黒字国への返り咲きまであと一歩

 最後に、ブラジルの経常収支を確認しておきましょう。

ブラジル経常収支の推移

※IMFのデータを元にザイFX!編集部が作成

 上表はブラジルの経常収支を対名目GDP比で表したものです。2010年から2015年にかけては対名目GDP比マイナス3.5%程度の経常赤字でした。

 ただ、2016年以降は対名目GDP比マイナス1.0%程度の経常赤字まで改善しており、経常黒字まであと一歩といったところです。

 ボルソナロ大統領は財政再建や構造改革に意欲を見せていますので、ブラジルが経常黒字国に返り咲く日も遠くない(?)かもしれませんね。

■ブラジルレアル/円の長期的な見通しは?

 それでは、メキシコの基本情報や経済情勢を踏まえたうえで、ブラジルレアル/円の長期的な見通しを考えてみましょう。

ブラジルレアル/円 月足
ブラジルレアル/円 月足

(出所:Bloomberg)

 まず、ブラジルレアル/円の月足チャートを見てみると、2008年から長期の下落トレンドを形成していることがわかりますね。

 現在は30円前後で推移していますが、30円台前半まで上昇すれば、長期のレジスタンスラインを上抜けることになり、チャート的にはさらなる反発も期待できそうです。

 また、ザイFX!がこれまで行ってきた取材のなかで、JPモルガン・チェース銀行の佐々木融さんや同じくJPモルガン・チェース銀行(当時)の棚瀬順哉さん、シティグループ証券の高島修さんは「好景気=通貨高とは限らない」との考えを示しています。

【参考記事】
JPモルガン・佐々木融さんに聞く(1) なぜ、「弱い日本の強い円」なのか?
JPモルガン棚瀬氏に聞く新興国通貨(1) 「景気が良い=通貨上昇」とは限らない!
シティグループ証券・高島修さんに聞く(1) 高金利が魅力のトルコリラ、今は買い時?

 詳しくは【参考記事】をご覧いただきたいのですが、佐々木さんや棚瀬さんの考え方をざっくりまとめると、「低インフレ=通貨高」「経常黒字=通貨高」ということになります。

 現在のブラジルのインフレ率は3%台まで落ち込んでいるほか、経常収支も黒字化まであと一歩のところにあります。ボルソナロ大統領に対する期待感もあり、これからのブラジルレアル/円は意外と底堅く推移する(?)のかもしれませんね。

 今回のFX情報局では、ボルソナロ大統領とともに新たな船出を迎えたブラジルやブラジレアルの情報を中心にお届けしました。

 BRICsの一角として投資の世界でも注目されているブラジルですが、ブラジルレアルを取引できる国内FX会社はIG証券1社だけです。ブラジルレアルに興味のある方はぜひ、口座開設を検討してみてくださいね。

(※各種キャンペーンの詳しい条件、期間などについては、IG証券のウェブサイトなどで必ずご確認ください。キャンペーン条件が変更されたり、キャンペーン期間が延長されたり、キャンペーンが終了したりすることなどがあります)

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(ザイFX!編集部・藤本康文)

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