■混迷を極めるブレグジットの行方が鍵を握ることに…
昨年(2018年)後半は、株が主導する形で「株安、円高」、つまり、リスクオフ相場が展開されました。
今回の懸念は、混迷を極めるブレグジット(英国のEU離脱)の行方。
【参考記事】
●ドイツ発の世界景気減速懸念から株価急落! 米国債は「逆イールド」で景気後退の前兆か(3月25日、西原宏一&大橋ひろこ)
3月27日(水)の英議会において、EU(欧州連合)離脱協定案の代替策を探る、Indicative votes(示唆的投票)(※)では、いずれの離脱代案も過半数の支持を得られず。
メイ首相の離脱案も、北アイルランドの地域政党である民主統一党(DUP)の支持を得られず。
(※編集部注:「示唆的投票」とは、法的拘束力を持たない投票のこと)
結果、1.3270ドルまで反発していた英ポンド/米ドルは、あっさり100pips超下落しました。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/米ドル 1時間足)
これで「合意なき離脱の可能性」も高まりますが、解散総選挙の可能性も高まります。
ヘッジファンドの友人の間では、フィンテック系の株の買い戻しが徐々に活発化しており、その意味においてはリスクオフといった雰囲気ではありません。
そのため、「合意なき離脱の可能性」さえ払拭できれば、「株高、円安」に流れが回帰する公算が高いのですが、ブレグジットの行方が混沌とする中では、為替相場も、なかなトレンドが明確になりません。
4月に向けての注目は、まず、RBNZがハト派に転じたため、下落余地が拡大しているNZドル/米ドル。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:NZドル/米ドル 日足)
そして、米ドル/円に多大な影響を及ぼすことの多い、ブレグジットの動向に、引き続き注目です。
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