■メイ首相の離脱協定案の3度目採決に、待った!
みなさん、こんにちは
先週(3月11日~)は、「英ポンドの運命を握る3日間」がコンセンサスどおりに通過。
【参考記事】
●3度目の採決はどちらに転んでもポジティブ!? 英議会見つつ英ポンド/米ドルを押し目買い(3月18日、西原宏一&大橋ひろこ)
3月20日(水)までに、英国のメイ首相のEU(欧州連合)離脱協定案について、3度目の採決を行うことになっていました。
しかし、今週(3月18日~)に入って事態はまた一転します。
話題になったのが、英下院のバーコウ議長のコメント。
英下院のバーコウ議長は、メイ首相のEU離脱案を3度目の議会採決にかけることを事実上、禁止したようです。
バーコウ議長は3月18日(月)、すでに議会が拒否した案を再び採決に付すには、中身が大幅に異なるものでなくてはならないと指摘。
これまでと、ほぼ同じであれば採決を許可しないと言明。
ブルームバーグによれば、メイ首相がEUと取り決めた離脱合意案の採決は、バーコウ下院議長が許可しないと決定したことを受け、今週(3月18日~)は行われない見通しだと、英政府当局者が語った模様。
その結果として、メイ首相は長期の離脱プロセス延期をEUに要請せざるを得なくなると、匿名を条件に当局者は語ったと報道しています。
■ブレグジットは離脱期限ギリギリまで交渉が続く
メイ首相にとって、3月29日(金)のEU離脱期限まで、時間はほとんどありません。
結果、メイ首相は、今月(3月)29日(金)に設定されているEUの離脱期限を6月末まで延期、そして、EU離脱を最大2年間先送りする選択肢を求める書簡を、3月19日(火)中にEU側に送付したと報じられています。
3月末のEU離脱期限まで時間がほとんどないメイ首相。6月末までの離脱期限延期と最大2年間先送りする選択肢を求める書簡を送ったと報じられているが… (C)Matt Cardy/Getty Images News
EU離脱が長期延期となる可能性が高まったため、基本的に英ポンドは底堅い展開が続いています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/円 日足)
ただ、交渉は3月29日(金)ギリギリまで続いており、想定していない材料が飛び出す可能性もあるため、英ポンド絡みのトレードはリスク管理をしっかりしておきたいところ。
本稿を執筆して…
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