昨日は米中協議に前進が見られそうだということで、リスクテークとなった。米国株は再び史上最高値をうかがう展開となり、ドル金利はやや上昇した。
その一方で出てきた経済指標には悪いものが目立ち、またIMFの経済報告では世界経済の成長見通しが再度の下方修正を強いられた。悪材料はすべて月末の利下げ期待で吸収している。
イギリスでは保守党の党首選の結果が出て、ジョンソン氏が選ばれた。しかしこれは予想通りだったので、マーケットには影響がなし。ポンド相場もほとんど動かなかった。
すでにここ1ヶ月の相場でポンド売りはかなり進んできてしまってもいたので、新たに積み上げようというポンドショートの意欲も多分わかなかったのだろう。
今晩はドイツとアメリカの景況感が出る。どちらも悪化しているのは下げがたいところだ。企業決算も製造業の大どころを含めて、いくつか予定されている。注目点は米国株の高さである。史上最高値のレベルを維持できるのかどうか、である。
気になるのは、ドル金利がやや上昇に向かっていることだ。それまでの過度な利下げ期待の反動なのかどうかは、もうちょっと時間をかけて見ていかないといけない。それを反映して為替相場では着実にドル高が進んだ。昨日のニューヨーク時間ではドル相場は全面高となって、ドルの高値引けをしている。
もちろん今後の動きはドル金利の一段上昇があるのかどうかにかかっている。今夜もやはり株価よりもドル金利ウオッチが必要な姿勢となる。依然として値幅の小さい状況が続いている為替相場だが、私としてはドルのお拾い態勢のスタンスに変わりはない。
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