■「Korexit(コレグジット)」へ? 香港デモもリスクオフ材料
先週(8月19日~)は韓国のGSOMIA(軍事情報包括保護協定)破棄というニュースもありました。
発表直後の米ドル/円は10銭ほどですが、円高に反応しています。
米ドル/韓国ウォンも節目である1200ウォンを超えたままで、韓国ウォン安が続いています。
まだ為替市場に大きな影響があるわけではありませんが、日韓関係の悪化はリスクオフ材料であることは間違いない。
横目でにらみながら警戒する、という感じですね。

(出所:Bloomberg)
最近では、「韓国が西側から離脱する『Korexit(コレグジット)』が実現し、中国側に付くのでは」との声も聞こえてきました。
米中貿易戦争といっても、要は米中の覇権争い。
出口の見えない香港デモの背後にも米国の影がチラついており、先週末にはデモ開始以降初めて警察が発砲しました。
デモの激化は上海株市場が崩れるきっかけになるかもしれませんし、リスクオフ材料として要注意です。
■英ポンドは乱高下が続きそう
英ポンドはいかがですか。
先週(8月19日~)はボリス・ジョンソン英首相がメルケル独首相やマクロン仏首相などEU(欧州連合)首脳との接触を開始し、英ポンドは上昇しました。
【参考記事】
●英ポンド大混乱か。合意なき離脱の高まりがEU離脱取り止めの可能性を高める!?(8月22日、西原宏一)
●市場を膠着させている4つの「摩擦」とは? 英ポンドはブレグジット後の最安値更新も!?(8月22日、今井雅人)

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/米ドル 4時間足)
売りポジションが溜まっていたため、買い戻しが進んだのでしょう。
来週(9月2日~)には英議会が再開します。野党からは内閣不信任案提出の動きもあり、ヘッドラインで乱高下する展開が続きそうです。
■米ドル/円は戻り売りでよさそう。中期的には101円か
今週の戦略はどう考えますか?
先週(8月19日~)は米ドル/円の110円、109円が遠くなったと話しましたが、今週(8月26日~)は108円も遠くなっています。
買い材料はなにかあっただろうか?という状況ですね。
【参考記事】
●ジャクソンホールでパウエル議長が再び「失言」か!? 米ドル/円は戻り売り継続で!(8月19日、西原宏一&大橋ひろこ)
これだけ円高が進むと9月の日銀会合でなにか発表があるかもしれませんね。
その可能性はありますが、打つ手は限られている。米ドル/円の戻り売りでいいのでしょう。
ターゲットは101円。100円はさすがに堅いでしょうから、その手前を中期のターゲットにしたいと思います。

(出所:TradingView)
(構成/ミドルマン・高城泰)
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