昨日はアジア時間でもドル円が下がらなかった。私は米中協議に関してはかなり悲観的なので、ドル円をショートに振っておきたい。そこで前日の高値である107.45をメドに売り場を探るしかないと考えていた。メドにするということは、そこを上抜けしたら即座にポジションはカットということである。
テクニカルな要因以外には何の根拠もない。かといって何かに頼らなければ売るに売れないのだ。そしてなんとか107.39でショートポジションを作ることはできたが、後はマーケットの成り行き次第だ。
欧州時間ではEUとイギリスの間で激しい非難合戦が起こってしまい、トゥスク大統領もあきれているみたいな発言をした。このためポンドは久しぶりに売りに押された。また中国がNBAの資金提供から身を引くと発言したことで、協議の行方も不透明感を増してきた。
その上、トルコの軍事行動とクルド人問題が複雑化してきて、地政学的リスクも高まった。そこへちょうど夜の8時くらいにCNBCで「ホワイトハウスが政府年金の中国株投資を除外する」という報道が出て、それで一気にリスク回避の流れが強まった。ドル円も106円台に突入。私も106.91で買い戻した。
そもそも米中協議は解決が困難なアジェンダがたくさんある。物品の出し入れだけならば合意もできるが、最大のものはソフトウエアである。ミッキーマウスを勝手に使ってもよいのかどうかをはっきりとさせないといけないのである。日本を始め、世界中の国マスコットの使用量を支払うのを当然の前提として動いているが、中国側にはそれがない。
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