昨日は日本もアメリカもお休み。マーケットはやってはいるが、参加者が少ないためアクティブな動きに欠けるものがあった。ユーロドルもドル円も1日を通じても20ポイントから30ポイントほどの値幅におさまった。ただポンドがやや軟化したようにも思えたが、ニューヨーククローズ間際には再び値を戻してきている。
米中協議が終わった次の市場の関心は、イギリスのBREXIT動向になる。今日からはイギリス議会が再開され、週の後半にはEUの首脳会議が予定されており、その中でのイギリスの主張がどう扱われるのかが問題である。
トゥスク大統領などはすでにあきれているような見解を示していたりもする一方で、メルケル首相はまだ議論の余地はあるみたいなことを言っている。アイルランドの首相もイギリスの提案に前向きなことを発言しているので、イギリスの孤立がない限り、合意のあるEU離脱に向けて楽観論が復活してきてもおかしくはない。
19日はイギリス議会で可決したところのEU離脱の手順が問題となる。EUとの合意ができなければ、離脱そのものを延期するようにEU側に要請しろというものだ。今のところ、この可能性がもっとも高いとされている。そのためか英ポンドの買い戻しが続いている。そして31日の離脱期限を迎えることになる。
さて今晩から米企業決算が本格化する。まずは今日、金融大手の決算発表が並ぶ。しかし今は米中関係やBREXITなどマクロ系の材料が重視されているので、決算などミクロ指標ではマーケットは動きづらいかもしれない。
また月末に控えているFRBによる金融政策の変更にも影響を与えるとは考えにくい。そういうわけで企業決算は市場にさざ波を立てるくらいの効果しかないことが予想される。
日本時間 15時00分
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)