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志摩力男の「マーケットの常識を疑え!」

英ポンドは、どう動く!? ブレグジット移行
期間終了に向けた予想シナリオとは?

2020年09月23日(水)14:03公開 (2020年09月23日(水)14:03更新)
志摩力男

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■スムーズなブレグジットで英ポンド買いは、確率8割ほど

当コラムでは、過去2回ブレグジットの話題を取り上げました。

【参考記事】
ソフトバンクGによる円買いはインパクトあり。ハードブレグジット現実化? ポンドに下落リスク!(5月20日、志摩力男)
ブレグジットの移行期間延長は不可避? 復活したジョンソン首相は奇跡を起こせるか(4月22日、志摩力男)

4月22日(水)に書いたコラムは、メインシナリオ的なものです。

 ブレグジットをめぐる交渉は混乱し、大変な状況になりますが、それでも最終的には英国とEU(欧州連合)はFTA(自由貿易協定)をまとめ上げ、12月末に英国はEUをスムーズに離脱するというものです。確率的に8割ぐらいでしょうか。

その時には、英ポンドは大きく買い戻されるでしょう。

 このケースの場合、ユーロ/英ポンドは現状0.92ポンド前後ですが、0.80ポンド方向へと英ポンドが急騰する可能性があります。

ユーロ/英ポンド 日足
ユーロ/英ポンド 日足チャート

(出所:TradingView

■ハードブレグジットで英ポンド売りは、確率2割ほど

 しかし、その後の英国側のEUに対する不誠実な交渉態度を見ると、どうも「合意なき離脱」でもやって行けるという錯覚が英政府側にあるようで、5月20日(水)に書いたコラムでは、ハードブレグジットの可能性は意外に高いことを取り上げました。

 そして、その際は英ポンド下落の可能性があり、ユーロ/英ポンドで0.95ポンド前後まで英ポンド売りが進むのではないかと書きました。

【参考記事】
ソフトバンクGによる円買いはインパクトあり。ハードブレグジット現実化? ポンドに下落リスク!(5月20日、志摩力男)

 ですが、すでに現状0.92ポンド台ということを考えると、1.00ポンドのパリティ方向に行くことになるのではと思います。個人的には、この確率は2割程度と思います。

ユーロ/英ポンド 日足
ユーロ/英ポンド 日足チャート

(出所:TradingView

■ジョンソン政権が投じた「国内市場法」にEUは強く反発

 合意のある離脱か?合意なき離脱か? 英国民の生活はこの結果で大きく変わりますが、残り時間が少ないというのに、最終的な方向性はまだ決まっていません。

 しかも、ジョンソン政権はこの期に及んで「国内市場法」というクセ球を投げてきました。その内容は、以下のとおりです。

(1)EUの国家補助金規制が適用されるのは北アイルランドのみとする

(2)北アイルランド企業が他の英国(イングランド・スコットランド・ウェールズ)向けに出荷する際には輸出申告書が必要になるが、これを免除する

(3)他の英国から北アイルランドに出荷する際の関税還付の対象物品は英国のみが決定する

 そして、「国際法や他の国内法令との不一致または不適合性にかかわらず効力を有する」と明記されています。

EU側は当然強く反発し、「国内市場法」の内容が北アイルランド議定書に違反するのみならず、離脱協定本文第4条と第5条に反すると指摘。

 しかも、英国側は「1998年のベルファスト合意を守るため」と主張しているが、真逆の結果になる、との見方を示しました。

 また、「離脱協定と国際法の重大な違反」であり、9月末までに撤廃を求め、応じない場合は法的手段に訴える、としています。

■「国内市場法」、法案成立はほぼ確実な情勢

 ジョンソン政権は、どこまで本気なのか。

1つの見方は、高いボールを投げることで、交渉を自分たちの有利な方向に持っていこうとしているのでしょう。いわゆる「瀬戸際外交」です。

 また、善意的に解釈すると、合意なき離脱となった場合、北アイルランドと他の英国地域の間でスムーズに物品が行き渡らないような事態は避けたいということでしょう。

 しかし、英国はすでに合意のある離脱への意欲がないとEU側がみなし、交渉が打ち切りとなったりした場合、どうするつもりなのでしょうか。

 「国内市場法」は、一部保守党議員の懸念に応える形で、離脱合意を上書きするかどうかを議員の投票で判断する、という修正を加えました。これで、法案が下院を通過することは確実となりました。

 上院は保守党が過半数を持ってないので、修正動議が可決しそうですが、日本の国会で衆議院が参議院に優越しているのと同様に、最終的に、上院は下院に従わざるをえないので、法案成立は、ほぼ確実な情勢です。

 ここで、今後のタイムラインを…


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