■英ポンドは6月ごろから下がりやすい状況か
今週(1月27日~)のイベントとしては、FOMC(米連邦公開市場委員会)と英MPC(金融政策委員会)があります。
【参考記事】
●コロナウイルス騒動で景気低迷!? 隠れQE打ち切りに言及するのか? FOMCに注目!(1月27日、西原宏一&大橋ひろこ)
そして、月末(1月31日)には、英国がEU(欧州連合)から正式に離脱することになります。
6月末までに、年末(12月31日)までの移行期間を、延長するかどうか決める必要があります。延長しないとなれば、残り11カ月で、EU側とFTA(自由貿易協定)などで合意をする必要がありますが、それには時間が短すぎるため、6月ごろから、英ポンドは下がりやすい状況になるのではないかと思います。

(出所:TradingView)
■英ポンドはテクニカル的にレンジ下抜けも
今週の英MPC(1月30日)ですが、前回(12月)、利下げ支持が2票あり、その後、英要人からハト派な発言が続いたことで、今回は4対5で利下げする可能性が出てきていました。
利下げの織り込みも進んでいたのですが、先週(1月20日~)の英経済指標に良い結果のものが続いたこともあって、英ポンドは反発しました。

(出所:TradingView)
1月30日(木)の英MPCでは、利下げの可能性も残ったままですが、据え置きになる可能性も有力のため、英ポンドは乱高下しやすい状況となっています。
英ポンド/米ドルは、テクニカルのエリオット波動で見た場合、現在はB波動となり、まだ、C波動が残っています。そのため、今は1.2950~1.3300ドルのレンジですが、下抜ける可能性の方が高いのではないかと考えています。
【参考記事】
●エリオット波動から読むポンドの下値は? 3年連続小動きの米ドル/円。2020年は…?(2019年12月24日、バカラ村)

(出所:TradingView)
■豪ドル/米ドルはサポートゾーンを視野!?
また、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、中国の景気見通しも後退することになるため、豪ドルも軟調になると考えられます。
【参考記事】
●消去法的に米ドルが買われるかも…!? 株高のときこそ、トランプ大統領に警戒!(1月21日、バカラ村)
豪ドル/米ドルもまだ弱く、下は0.6670~0.6700ドルが何度もサポートされたゾーンですが、まずは、そこまでの下げがあっても良いのではないかと考えています。

(出所:TradingView)
【注目情報】
【ザイFX!編集部からのお知らせ】
ロビンスカップ・ジャパンFX2017(Robbins World Trading Championship)優勝で高い実力を見せつけたカリスマ個人トレーダー・バカラ村氏。彼の相場予測&トレードが毎日配信される、有料メルマガ「バカラ村のFXトレード日報!(月額:5,060円(税込))」はザイFX!がお届けしている有料メルマガです。
「バカラ村のFXトレード日報!」では個人トレーダー目線で初心者にもわかりやすいタイムリーな為替予想をはじめ、実践的な売買アドバイスや相場分析などを、メルマガでご覧いただけます。
「バカラ村のFXトレード日報!」は、登録後10日間は無料解約可能なので、ぜひ一度体験していただき、みなさんのトレードの参考にしてみてください。
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)