■新型コロナウイルスで為替相場に動き
先週(1月20日~)は、21日(火)~24日(金)まで、ダボス会議(世界経済フォーラム年次総会)が開催されました。
材料不足のため、ここで何らかの材料が出てくることを期待しましたが、動きを作ったのは、新型コロナウイルスの感染拡大でした。
新型コロナウイルスが猛威を振るっており、毎日、感染者数が増加しています。感染力も強くなっているようで、交通機関を閉鎖しているところもあり、経済にとっては悪い影響となります。
■トランプ大統領が強硬姿勢を封印!?
WHO(世界保健機関)は、1月23日(木)の時点では、「緊急事態宣言は時期尚早」としましたが、感染者数の増加は止まらず。リスク回避の動きは続いており、米ドル/円も108.73円まで下落しました。

(出所:TradingView)
トランプ大統領も、大統領選に向けて通商協議などを進めたいと考えていると思いますが、米国株が下がってきていることもあって、無理な強硬姿勢を取ることができないと思います。
したがって、しばらくは、材料になるようなトランプ大統領の発言はないように思います。
【参考記事】
●消去法的に米ドルが買われるかも…!? 株高のときこそ、トランプ大統領に警戒!(1月21日、バカラ村)
■米ドルが高くなるイメージは変わらず
ユーロは、1月23日(木)のECB(欧州中央銀行)理事会で、ラガルド総裁が、緩和策が長期に及ぶことを示唆したこともあって、ユーロ/米ドルも軟調に推移しています。

(出所:TradingView)
相場のイメージとしては、先週(1月20日~)と同じで、米ドルは高くなり、ユーロや豪ドル、英ポンドなどは下がるのではないかと考えています。
【参考記事】
●消去法的に米ドルが買われるかも…!? 株高のときこそ、トランプ大統領に警戒!(1月21日、バカラ村)
円に関しては、方向性がはっきりしなかったため、米ドル/円では方向感がないのではないかと思っていましたが、新型コロナウイルスの影響もあって円が強くなり、米ドル/円も上値が重いようなチャートとなっています。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 4時間足)
■米ドル/円はレンジを想定した戻り売り
新型コロナウイルスの影響で、金融市場がリスク回避の動きになりましたが、もし、この治療薬などが出てくれば、逆回転をすることになります。しかし、まだ当面は、戻り売りでのトレードだと思います。
中長期では、米国株は上昇すると思いますので、このような材料で下がったところは、長期的には買い場になると思いますが、短期的には戻り売りの局面だと思います。
【参考記事】
●中国の新型肺炎では株高・円安のトレンドは変わらない! 押し目買いの好機到来!(1月24日、陳満咲杜)

(出所:Bloomberg)
米ドル/円は、下がれば買いもあるようで、一気には進まないと思いますが、109円を中心とした、プラスマイナス1円幅ぐらいのレンジと想定して、戻り売りで良いのではないかと考えています。

(出所:TradingView)
今週(1月27日~)のイベントとしては…
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