昨日は大いにリスクテークが進んで、米国株は大幅高となった。要因はスーパーチューズデイである。バイデン候補がかなり善戦して、サンダース氏を追い抜いたからである。緒戦での不調でバイデン氏の芽はなくなったと思われていただけに、今回の逆転は市場にとってもサプライズの形となった。
サンダース氏が優勢の間は株価にとってはマイナス材料であった。サンダース氏は富裕者向けの特別税を打ち出しているし、国民皆保険だけではなく、若者支援のための学生ローン肩代わりまで打ち出している。
これでは財政的にも負担が大きすぎて、即座に増税が芽に浮かんでくる。大きな政府も程度の問題だという見方も出てきたのであろう。そのうえブルンバーグ氏が撤退を表明したことも、リスクオンに拍車をかけた。
ドル円としては方向感が定まらない。リスクオン自体はドル円の買い要因ではあるが、FEDは直近に大幅利下げをしているのである。ドルの金利低下は、すなわちドル保有の魅力低減である。言うまでもなくドルの売り圧力にさらされることになる。
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