昨日も海外市場でリスクテークが進んだ。相変わらず経済指標などは悪いものが並んでいるのだが、どうやら大底は4月だったのではないかという見方が強まり、それが景気回復感を増長させている。そしてバリュー以上のリスクテークを促しているのだと見える。
ドイツは経済対策の一環として消費減税を行うようで、これがドイツ株の高騰にも一役を買っている。比率からいうと米国株以上に値の戻し具合が大きい。またそれが通貨であるユーロ買いをも後押ししているようだ。ユーロを取り巻く環境は良いとされている。ユーロ共同債の発行も前向きに討議されており、域内での経済復興に希望が見える形となっている。
下がらないドル円に比べれば、同じドルをショートしようと思ったらユーロドルを買ってみようかと考えたくもなる。それで私もユーロドルを買ってみた。すでにかなり高くなっており、1.11台の後半だったが恐怖心はあまりわいてこなかった。
もちろん戻し高値を買って行くのだからポジションの耐性は低い。すぐにでも手放したいところだ。そこで一種のトレンドフォローのような状態となって、相場の成り行きを待つこととなった。
米国株がオープンして株高が継続しているのが確認されると、リスクに敏感とされるクロス円もさらに堅調さを増してきた。ユーロ円の上昇などにも支えられて、ユーロドルは1.12台に乗せてきた。
積極的にポジションをクローズする理由も乏しかったので、利食い売りは我慢した。ニューヨーク終了間際にユーロドルを売ってポジションを閉じたが、感触としてはもっと上がってもよさそうなものである。
今晩はECBの金利会合があるが、現在進行中のユーロ高の流れを変えるような材料は期待できない。何も目立った金融政策を打ち出すとは思えないからだ。今日もユーロをロング攻めしようと考えている。
日本時間 15時00分
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)