■英ポンドはニュースヘッドラインに注意!
今月(6月)末は、英国が離脱期限を延長するかどうかを決める締切ですが、6月15日(月)にジョンソン英首相とフォンデアライエン欧州委員長が共同声明で、離脱の移行期間延長はしないと表明しました。
年末までの、EU(欧州連合)とのFTA(自由貿易協定)締結などの交渉が注目されますが、今月(6月)末ごろから、集中的な協議が始まります。
そのため、英ポンドは乱高下しやすいと思いますので、トレードするときはニュースヘッドラインに気を付けるべきかと思います。

(出所:TradingView)
■長期的な米ドル安見通しに変化なし
長期的には、米ドル安になるのではないかという考えは、変わっていません。
先週(6月8日~)は、リスク回避で米ドル高になりましたが、何かが変わったわけではありません。パウエルFRB議長は、悲観的な発言しましたが、それはすでにわかっていることであり、新型コロナウイルスの第2波懸念も、第1波よりは被害は小さくなると思いますので、これも大きな材料にならないと思います。
【参考記事】
●サイクル崩れ、膠着した相場が米ドル安へ動き始めた! 対米ドルで資源国通貨買い(6月2日、バカラ村)

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足)
トランプ大統領の支持率低下は気になりますが、株式市場は財政出動や金融緩和政策の影響もあって、まだ堅調になりやすいと思います。
今回の下げは、あくまでも自律的な調整だと考えています。
【参考記事】
●雇用統計後のドル/円、クロス円の下落は過剰反応の反動。買いへ転じるチャンス待ち(6月11日、今井雅人)
■豪ドルは調整終われば再度、上昇へ
為替市場では、コロナ相場を先導していた豪ドル/米ドルも、テクニカル的に重要な0.7050ドル付近の長期レジスタンスに到達しているときに、パウエルFRB議長が悲観的な発言をしたことを受けて、調整が始まっただけだと考えています。

(出所:TradingView)
そして、この調整で、0.6670ドル付近まで下げる可能性はありますが、調整後は再度、上昇する可能性があると考えています。
ここまでのような上昇の勢いはなくなるとは思いますが、長期的な上昇の流れはまだ、継続するのではないかと考えています。
【参考記事】
●5~6月が景気後退局面の底か。リスク選好は続き、豪ドルが調整すれば買い場に(6月9日、バカラ村)
【注目情報】
・バカラ村の2022年上半期トレード実績大公開! 動乱の為替相場でも810pipsを獲得した、低リスクで高効率のトレードテクニックとは?(2022年07月25日/FX情報局)
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