■米雇用統計で相場がピークアウトの予感
前回のコラムにおいて、「今後もコロナバブルが続くとは思うが、今の相場はちょっと強気になりすぎではないのか」と、お伝えしました。
【参考記事】
●コロナバブルが当面、弾けない理由とは? ドル/円・クロス円は反動狙ってエントリー(6月4日、今井雅人)
その後、6月5日(金)に、米国の雇用統計(5月分)が発表されました。事前予想では、失業率は20%程度になるのではないかと言われていましたが、実際は13.3%という、予想を遥かに上回る良い結果となりました。
(詳しくはこちら → 経済指標/金利:米国主要経済指標の推移)
これを受けて、金融市場では、さらに株高、そして円安が進みました。
しかし、相場とは不思議なもので、相場がどちらかに一方的に動いているときに、それをさらに加速するような材料が出てくると、そこで相場がピークアウト、つまり、終わりとなってしまうことがよくあります。
米雇用統計後の相場の動きを見て、これもひょっとしたら、そのパターンかもしれないなと感じました。
■推測は現実に。やはり、相場の動きにはパターンがある
さて、その推測は、現実のものとなりました。
週が明けて、6月8日(月)からは、これまで上昇を続けてきた株価の頭が重くなり、今週(6月8日~)だけを見ると、日経平均は若干、下落しています。
(出所:Trading View)
それより顕著な動きを見せているのが、為替相場です。
米雇用統計で110.00円近くまで上昇した米ドル/円でしたが、110.00円を超えるのが難しいと感じると、それまで米ドル/円を買い上げていた短期投機筋が、一斉に売り出しました。
(出所:Trading View)
それと同時に、ユーロ/円、英ポンド/円、豪ドル/円も、6月5日(金)をピークに下落に転じています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 4時間)
改めて、歴史は繰り返すというか、相場の動きにはある程度のパターンがあると感じたところです。
そこで、今後の動きについて考えてみたいと思います。まず…
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