■新型コロナウイルス感染再拡大で、米国株は急反落
みなさん、こんにちは。
米国では、各地で徐々にロックダウン(都市封鎖)が解除。
ロサンゼルスなどはビーチが開放されたこともあり、楽観ムードが漂う中、今月(6月)の米国株は続伸しています。
特に「ナスダック総合指数」は、史上最高値を更新。ナスダック総合指数は過去30年で約22倍という、抜群のパフォーマンスを見せつけました。
(出所:Trading View)
ところが、昨日(6月24日)の米国株は大きく値を下げます。
その要因は、米国で新型コロナウイルスの感染が再び拡大していることです。
フロリダ州とカリフォルニア州では、新型コロナウイルスの新規感染者数が、これまでの最多を記録。そして、テキサス州のヒューストンにおいては、ICU(集中治療室)がほぼ満床となる事態に陥っています。
こうした状況もあって、ニューヨーク州、ニュージャージー州、コネチカット州の東部3州では、新型コロナウイルスの感染が急増している地域から訪問する人に対し、2週間の自己隔離を義務付けると発表しています。
WHO(世界貿易機関)は、中南米の感染拡大はまだピークに達していないと警鐘を鳴らしています。ブルームバーグの報道によれば、1週間で25~50%感染者が増加している国もあるとのこと。
この状況で米国株が上昇するわけもなく、NYダウは2.72%下落、S&P500指数は2.59%下落しました。
(出所:Trading View)
(出所:Trading View)
■ソフトバンクグループがTモバイルUS株を大量売却
こうしたリスクオフの環境下では、通常、「米ドル高・円高」になるのですが、昨日(6月24日)は、対円でも米ドル高に。
米ドル/円は、107.00円台を回復しました。
(出所:Trading View)
これは、今週(6月22日~)の「FX&コモディティ(商品) 今週の作戦会議」でご紹介させていただいた「ソフトバンクグループがTモバイル株を売却する」という報道が影響しています。
【参考記事】
●株高についてこないドル/円は104円方向か。ソフトバンクGの売りでユーロ/円が下落!?(6月22日、西原宏一&大橋ひろこ)
有料メルマガ「FXトレード戦略指令! with 日経先物」でも、今月(6月)初旬から触れていた「ソフトバンクグループがTモバイルUS株を売却する」というウワサですが、今週(6月22日~)それが正式発表となりました。
ソフトバンクG、TモバイルUS株を売却へー最大2兆円強
ソフトバンクグループは23日、保有するTモバイルUS株の3分の2に当たる最大1億9831万株を売却すると発表した。
出所:Bloomberg
写真はソフトバンクグループの孫正義社長。ソフトバンクグループは保有するTモバイルUS株を最大1億9831万株売却することを正式に発表した (C)Tomohiro Ohsumi/Getty Images News
先月(5月)から…
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