■閑古鳥のトランプ集会、TikTokでの妨害工作か
週末に話題となったのが、トランプ米大統領の選挙集会。
3カ月半ぶりの開催だったのですが、2万人弱が入る会場に集まったのは6200人だけ。
ニューヨークタイムズなどは、TikTokを通じた妨害工作があったと報じています。

3カ月半ぶりの開催となったトランプ米大統領の選挙集会は2万人弱が入る会場で行われたが、集まったのは6200人だけだった。ニューヨークタイムズなどはTikTokを通じた妨害工作があったと報じた (C)Mark Wilson/Getty Images
支持率の急落も盛んに報じられていますし、ボルトン前大統領補佐官による暴露本も、出版差止請求は認められず、本日(6月22日)発売へ。
11月の米大統領選挙へ向けた動きが活発化していますね。
4年前は苦戦が予想されたトランプが勝利しましたが、今回もここまでは同様の展開です。
【参考記事】
●トランプ大統領が習主席に再選支援懇願!? 米ドル/円は依然として100円への過程に(6月18日、西原宏一)
大企業や富裕層への増税を公言しているバイデンさんが当選すれば、株式市場にはネガティブですし、新型コロナウイルスの第2波も深刻化しています。
アップルは、フロリダなど一部店舗の再閉鎖を発表しましたし、北京でも第2波が拡大中。
米国では、暴行死抗議デモも続いています。
デモの資金面を援助しているのは、ジョージ・ソロスではないかとの見方もありますね。
【参考記事】
●株価上昇=経済政策が正しいと言えるのか? 迫る大統領選、人種問題がトランプの逆風に!(6月10日、志摩力男)
●全米でデモ拡大…だけど、米国株は続伸!? 豪ドル/円は買われ過ぎ示唆で押し目狙い(6月4日、西原宏一)
■株高についてこない米ドル/円
これだけの不安材料がありながら、米株が高値圏を維持しているというのも不思議な話。
昨年(2019年)後半にも同じようなことを話しましたが、今年(2020年)2月以降にガクッと下げました。
今回も、そうなるのかもしれません。
【参考記事】
●フラッシュ・クラッシュの再来はあるか? 北から米へのクリスマスプレゼントに注意(2019年12月23日、西原宏一&大橋ひろこ)
●クリスマス前のセル・ザ・ファクトに注意。ユーロ/米ドルに、上昇の可能性あり!?(2019年12月16日、西原宏一&大橋ひろこ)

(出所:TradingView)
給付金を受け取った個人投資家のマネーが、株式市場を支えているとの話もありますね。
日本でも、個人投資家が好むマザーズの強さが際立っています。

(出所:TradingView)
株式市場の強さについてこないのが、米ドル/円。
株価がこの位置なら110円に乗せていてもおかしくないのに106円台です。
このところの米ドル/円は、株高に反応せず、株安には反応する傾向がありますから、株式市場が反落すれば下値余地は拡大します。

(出所:TradingView)
(次ページでは、ソフトバンクグループの円転玉やナスダック総合指数、今週の戦略の話題が…)
【ザイFX!編集部からのお知らせ】
メルマガ「トレード戦略指令!」有料会員向けに西原宏一さんとフリーアナウンサーの大橋ひろこさんがぶっちゃけトークを繰り広げる動画コンテンツ「FX・投資作戦会議」を一部無料公開しています。ぜひ、ご覧ください。
ザイFX!で人気の西原宏一さんと、ザイFX!編集部がお届けする有料メルマガ、それが「トレード戦略指令!(月額:6600円・税込)」です。

「トレード戦略指令!」は登録後10日間無料解約可能なので、初心者にもわかりやすいタイムリーな為替予想をはじめ、実践的な売買アドバイスやチャートによる相場分析などを、ぜひ体験してください。
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)