トランプ大統領が元気そうな姿を見せたことで、昨日はアジア時間からリスクテークの流れが強まった。グローベックスセッションでは米国株が早々にコロナ感染前の水準まで戻しきり、欧州序盤では利食い売りも出たが、それをこなしてニューヨーク勢もリスクテークで参入した。
ドル円は105円台の中盤で小動き。しかしユーロ買いが強まって、ユーロドルやユーロ円が上昇した。ユーロ円は124円台まで回復してきて、これは9月高値の126円台とその後の調整売りの押し目である122円台とのちょうど中間値である。これで大統領選までのユーロ円のレンジの上下が122円から126円で固まったようでもある。
ニューヨーク終盤ではトランプ大統領の退院も報じられ、米国株は一段高。ドル円、ユーロ円は高値圏で引けることとなった。私としてはユーロドルをベア目に見ていたので、ユーロの上昇にはついて行けず。それでもユーロドルの1.18台乗せがあったら、そこは売ってみたいと考えている。
今晩はアメリカの貿易収支が出るが、以前ほど注目を集めていない。そもそもコロナ感染中であり、物資の移動もフルで稼働していない最中だ。そして米中合意の第1弾も一時期ほど、その行方が見守られることもなくなった。未達であっても、それも仕方がないとする見方が強いのだ。
ゴシップを追いかけるようなものだが、やはりトランプ大統領の健康状態に関心が集まっている。15日の2回目の討論会には出る意向を示しているようでもあるし、いつから報道の前に出てくるかも注目だ。トランプ大統領の事だから、この機会を最大限、活用するだろうから、何もファンダメンタルズに変化がなくともリスクテークの流れの強まりには要注意だ。
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