ザイFX! - 初心者必見のFX総合情報サイト

西原宏一_メルマガ取材記事
----年--月--日(-)日本時間--時--分--秒
陳満咲杜の「マーケットをズバリ裏読み」

米ドル/円は上下どちらに抜けても大きな
トレンドに! 行方は「神のみぞ知る」か

2020年11月20日(金)17:58公開 (2020年11月20日(金)17:58更新)
陳満咲杜

波乱の「日経平均」や「NYダウ」の下落局面も収益チャンスに! 話題の「VIX指数」も取引できる【CFD口座】を比較!

■米ドル/円の上昇サインは、まだ点灯している

 米ドル/円について、目先、また104円の節目を割り込み、深押しの様子を示しているが、先々週(11月2日~)の足型が、実はサインを点灯している。

 同サインを否定しない限り…すなわち、先々週(11月2日~)安値103.19円を割り込まない限り、なおサインは効いている可能性がある

 この見方について、筆者が11月11日(水)に配信したレポートをもって説明したい。本文は、以下のとおりだ。

米ドル/円 週足(11月20日に再作成)
米ドル/円 週足チャート(11月20日に再作成)

(出所:TradingView) 

 3月安値をもってドル/円は2015年高値を起点とした大型保ち合いを終焉させ、また同安値からすでに長期スパンにおける上昇波を展開されたことは我々のメインシナリオだった。従って、3月高値を起点とした反落、継続されてきた、また拡大され延長されてきたものの、基本的には最初の押し(調整)と見なしたので、波動論における性質(最初の押しが深くなる傾向にある)にも合致した。

 しかし、先週の急落で見られたように、安値更新しただけではなく、米株高でも円が買われ、所謂「リスクオンの円高」の可能性が示唆され、シナリオの修正が迫られ、一時にせよ、3月安値のトライや更新も覚悟していた。最悪の場合はメインシナリオの修正にもつながるから、苦慮せざるを得なかった。

 しかし、ワクチン開発成功の報道で状況は一変され、一段株高に続いてドル/円の大きな切り返しも見られ、従来の「リスクオンの円安」の方向へ復帰、メインシナリオが復帰された根拠として無視できない。円安の確認、クロス円における円売りでも確認され、また同時進行でドル全体の下落一服の兆しも見られた。これはほかならぬ、「リスクオンのドル安」の一服、また修正される前兆なので、円の大幅続伸の余地がまた限定されたとみる。

 週足でみると、現在のレートをもってすでに先週の高値を上回り、仮にこれから波乱があっても今週陽線で大引けすることは否定されないでしょう。となると、先々週の下放れ自体が大きな「ダマシ」のサインと化し、却ってこれからメイン抵抗ラインのブレイクを促進する存在となる。同サインの詳しい検証はまた行いたいが、目先まずその意味合いに注目、従来のスタンスへの復帰を念頭におきたい。

 このような見方は、今週(11月16日~)、米ドル/円の再反落で、また揺さぶられている。しかし、前述のように、安値更新さえ回避できれば、実はサインとして、なお効いているから性急な判断を避けたい。

 この意味では、分岐点に差し掛かり、そろそろ、より鮮明なサインが点灯するのではないかとも思う。

■米ドル/円は、上下どちらへ抜けても大きなトレンドに

 もっとも、標準偏差の概念をもって米ドル/円の値動きを見ていると、上は105.50円前後、下は103.50円前後の変動レンジが維持されるなら、小康というか、保ち合いの相場の一環と見られる。

 ただし、米ドル/円は弱含みでありながら、ドルイデックスに比べ、総じて保ち合いの状況を長く続けてきたから、どちらかへの突破を果たすと、今度こそ大きなトレンドの推進が見られる可能性は大きい

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足チャート

(出所:TradingView) 

 この意味合いでは、安値更新があれば、一転して円高の余地が拡大し、3月安値へ再接近もあり得る。

 しかし、前述の理由から、安値を割らない限り、徐々に105.50円へ戻っていく確率も低くはない。五分五分の確率だと思う。

今後のトレンドは、今、流行りの言い方をすれば、「神のみぞ知る」かもしれない。市況はいかに。

14:00執筆

GMO外貨[外貨ex]
人気のザイFX!限定タイアップキャンペーンをPickUp!
FX初心者のための基礎知識入門
バイナリーオプション比較 トルコリラスワップポイントランキング キャンペーンおすすめ10
バイナリーオプション比較 トルコリラスワップポイントランキング キャンペーンおすすめ10
『羊飼いのFXブログ』はこちら
↑ページの先頭へ戻る