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志摩力男の「マーケットの常識を疑え!」

日本株は世界のバリュー株。ワクチンの
成功でバリューシフト進めば円高・株高か

2020年11月18日(水)16:09公開 (2020年11月18日(水)16:09更新)
志摩力男

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■米選挙、民主党が勝ったものの辛勝

米国大統領選挙の結果は、当初の予想どおりバイデン氏で、ほぼ決まりでしょう。

 トランプ大統領陣営は選挙の不正を訴えていますが、証拠はこれまでのところまったくなく、裁判所に次々と否定され、撤退を余儀なくされています。

バイデン氏写真

米国大統領選挙の結果は、当初の予想どおりバイデン氏で、ほぼ決まりだろうと志摩氏は指摘。トランプ大統領陣営は選挙の不正を訴えているが、裁判所に次々と否定され、撤退を余儀なくされているという (C)Scott Olson/Getty Images News

 しかし、上院は共和党が過半数を維持しそうです。

 ジョージア州では、決まらなかった2議席の再投票が2021年1月5日(火)にありますが、共和党候補のほうが優勢であり、2議席とも民主党議員が勝ち取って、上院の議席数が50対50になるというシナリオは、ほぼなさそうです。

下院は民主党が過半数を維持しましたが、当初の、民主党が議席を伸ばすという予想に反し、かなり議席を落としました。

 結論から言うと、民主党が勝ったものの辛勝であり、トランプ氏、共和党は強かったという印象です。

【参考記事】
バイデン政権では、ある程度の経済対策が実現し、増税はない。緩やかなドル安進行か(11月11日、志摩力男)

■民主党、ドラスティックに左派的政策を採用するのは難しい

 次は、2022年の中間選挙に向けて動きますが、ラストベルト(※)の地域が上院の改選州に含まれます。

(※編集部注:ラストベルト(さびた工業地帯)とは、米国中西部の五大湖周辺に位置する、鉄鋼、石炭、自動車といった旧来の主要産業が衰退した地域のこと。ミシガン州、オハイオ州、ウィスコンシン州、ペンシルベニア州などが含まれる)

 つまり、ラストベルト各州の事情を考慮せねばならず、バイデン次期大統領、そして民主党は、ドラスティックに左派的政策を採ることは難しいことになります。

 シェールオイル産出のためのフラッキング(水圧破砕法)を禁止したり、即座に、TPP(環太平洋連携協定)に米国が復帰したりすることは難しいかもしれません。

■海外から日本株への資金流入に伴い、円高・株高の可能性

 マーケット的には、民主党が選挙で大勝し、巨額の財政出動を伴う民主党政策が発動されることで、「グロース株」から「バリュー株」へのビッグシフトが予想されていたのですが、中途半端に終わっています。

 しかし、バリューシフトの波は小規模ながら起こっていて、日本株が上昇しているのも、日本株が「世界のバリュー株」であることも大きいのではないでしょうか。

日経平均 日足
日経平均 日足チャート

(出所:TradingView

 つまり、世界的なグロースからバリューへのシフトの中で、海外から日本株へ資金が流入するに伴い、「円高・株高」となる可能性が見えてきています。これまでの「円安・株高」とは違う組み合わせとなりそうなのです。

【参考記事】
株価と為替の関係はいつも同じではない。「リスクオフの円高」がなくなる日は近い(2月19日、志摩力男)

■ワクチンのニュースで株高でも、米ドル/円は円高に回帰

 この流れに拍車をかけそうなのが、ワクチンのニュースです。

ファイザー社とバイオンテック社によるワクチンは、90%以上の高い有効性を持つと発表され、株価は暴騰、そして、米ドル/円は103円台前半から105.65円前後まで、2円以上急騰することになりました。

【参考記事】
新型コロナのワクチン開発期待で、市場はリスクオン。豪ドル/円は80円へ向けて上昇(11月12日、西原宏一)
じわじわとした推移で長期的に米ドル安へ。年末に向けたリスク選好の動きにも期待!(11月10日、バカラ村)

米ドル/円 4時間足
米ドル/円 4時間足チャート

(出所:TradingView

 インフルエンザワクチンの40~60%と比べると、極めて高い有効性です。つまり、ワクチンが普及すれば、コロナは克服できることがわかりました。

 次いで、モデルナ社のワクチンも94.5%という高い有効性を示し、この時、米ドル/円は104円台前半から105円台前半へと上昇しました。

【参考記事】
ユーロ/米ドル、1.1600ドルで底をつけた! まず1.20ドル、長期的には1.24ドルも期待(11月17日、バカラ村)
上値の重さを確認したドル/円を戻り売り! 日経平均は独歩高。短期的な調整を警戒か(11月16日、西原宏一&大橋ひろこ)

米ドル/円 4時間足
米ドル/円 4時間足チャート

(出所:TradingView

 しかし、現時点では、米ドル/円は104円台前半に戻っています。すなわち、株価は高いままですが、米ドル/円は円高方向に回帰しているということです。

米ドル/円 4時間足
米ドル/円 4時間足チャート

(出所:TradingView

ワクチンで米ドル/円が上昇というのは、AIが昔のパラメーターのままだからでしょう。株価が上がると、リスクオンで円安というわけです。

 しかし、こうした相場が修正されるにつれて、AIは自己学習するので、過剰反応もなくなるでしょう。

■株はグロースからバリューへ。為替は円高に

 おそらく、ワクチンの成功で世界が正常化すると、株の世界ではグロースからバリューへのシフトが起こり、為替では円高となりそうです。

 また、世界中の経済が元に戻るという姿が想起されるなら、米ドル安でしょう。そして、新興国通貨にも、資金は戻りやすくなります

 ワクチンが世界中で一気に普及することは難しいのですが、よく言われるのが、来年(2021年)の秋には…ということです。

 しかし、ワクチンの増産は、意外に早く進むのではないでしょうか。

一部の有力アナリストは、来年(2020年)春には米国は集団免疫を獲得するという予想を出し始めています。

 これから冬を迎え、欧米諸国では感染者が増え、大変な時期を迎えそうですが、春は暖かそうです。

 我々も、コロナ後の世界、経済が正常化した世界に、頭を切り替えたほうが良いと考えています。


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