昨日はECBの金利会合がマーケットの関心事だった。結局、ECBは短期金利の現行水準をいじらずに、量的緩和を強めた。コロナ対策のためのPEPP資金の供給を、増額もし、また期間も延長した。
しかしこれは事前予想の範囲内である。それでマーケットは急速にリスク回避に向かった。リスク回避というより、今週に入ってからのリスクテークしすぎた分のポジション調整というところか。
ユーロドルも同じような動き。ECBの結果が出る前までは、さすがに追加緩和に経緯を表してユーロの頭は重い。しかし1.20台のミドル以下には、たくさんのビッドが並んでいるの事実。それだけ押し目買いしたい人が多いということだ。
このユーロブルの相場において、1.21台でのショートを持ちきれるものではない。ユーロ・ショートは短期戦に徹することになり、すぐにでも利食いの運びとなる。ビッドはほとんどフレッシュ・ロングのものと見てよさそうだ。
そのユーロドルも緩和に関する材料出尽くしで1.21台の中盤までは跳ね上がったが、その後の伸びは小さいものだった。今年の最高値を更新してきていない。それでも高値張り付きの状態のままなので、ユーロのスタンスを変える必要もなし。
一方で米国株はニューヨーク市場でエアビーアンドビーが公開価格の2倍以上もの値段で初値をつけたが、これがマーケットの流れを変えるには至らなかった。米国株はやはりワクチンのアレルギー作用のほうを気にしているようで、終始、重たい展開が続いた。
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