昨日はFOMCの結果が出るまでマーケットは完全に様子見の態勢となった。ただドル相場は高値圏での張り付きのままである。これはもっとドルが上がることを示していることなのだが、なかなか素直にドルを買い上がっていけない。
そこには今週の高値や今年の高値といったテクニカル面でのレジスタンスが控えているからである。同じようなことを多くの市場参加者が考えているのだろう。まずは結果を見てからというのが対処方法であった。
FOMCの結果はタカ派的なものと映った。インフレは一時的なものとし、現在の資産買い入れも継続するという従来のスタンスを変えていないものの、FEDメンバーによる将来金利予測では2022年も2023年も利上げの可能性が倍増した。これを受けてドル金利は上昇。為替相場ではドルがとなり、米国株は下げ幅を拡大した。
パウエル議長の発言ではドット・プロットの内容をあまり過大視しないようにと注意が喚起されたので、マーケットはやや平静さを取り戻したが、すでにテイパリングの開始も間近いと解釈されたため、金利高・株安・ドル高の流れはニューヨーククローズまでおさまらなかった。
ちょっと流れが変わったかに見える市場の様相。これが試されるのが今晩のマーケットとなる。ドル金利は高値引けしており、ドル相場も全面高のまま高値引けしている。これがもっと突っ込んでいく価値のある状態なのかどうか。私も流れについて行くほうで勝負したいと思っているが、ここからのドルロング攻めとなると自信が持てない。やはりタイトストップで細かく攻めていくしかないだろう。
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