ゴールデンウィーク前の悪天候がウソのようなとても良いお天気が続く連休。すっかり休暇気分に入っている日本だが、マーケットの天候はかなり荒れ模様だ。本来は明日から再開するマーケット日記だが、かなりマーケットが動いたので、特別編として、日本が明日オープンする前に、皆さまにもレビューして欲しいので掲載することにした。
まず週末に、中国の利上げと、EU・IMFで規模を拡大して向こう3年のギリシャ支援をおこなうという2つの決定事項があった。しかし週初はアジアや英国がお休み。GS問題も気がかりな米国市場だったが、ひとまずはM&A話しなど明るい材料もあり、株価は回復してドルは全面高。クロス円もすこぶる堅調となった。
火曜日、次の懸念は連休明けとなる中国市場での利上げへの反応だった。上海株などは約7カ月ぶりの安値でクローズし、ムードの悪いなか欧州市場を迎えることとなった。ユーロドルはついに先週の安値を下回り、1.30台へ。こうなるとみな一斉に(私の参加したが)ユーロのショートに走ることとなった。しかし、ショートカバーも怖い。数10ポイントづつの戻しでタラタラと下げて行くパターンとなった。
そして水曜日朝、日本勢がお休みのなかユーロドルはついに1.29台に突入した。
ギリシャ問題の深刻度はまったく変わっていないと受け止められているようで、第二のリーマンショックを懸念する声もあがっている。支援の条件として、本当にギリシャがたったの4、5年で財政赤字を5分の1以下まで減らせるのか?という疑問にはじまり、他国が支援をもとめた場合はどうなるのか、財政赤字を他国に付け回す構図ではないかと、いっぱい懸念が生まれてくるのも無理はない。
そもそも今は問題になっていない米国などにも財政赤字という観点で、この先に飛び火してくる可能性もないとはいえない。ドル円は昨年4月の高値101.45と11月の安値84.82の61.8%となる95.10の目前にしている。円の独歩高へと変質して行くのかどうか、今晩も緊張感のあるマーケットとなるだろう。
日本時間 18時00分
そもそも今は問題になっていない米国などにも財政赤字という観点で、この先に飛び火してくる可能性もないとはいえない。ドル円は昨年4月の高値101.45と11月の安値84.82の61.8%となる95.10の目前にしている。円の独歩高へと変質して行くのかどうか、今晩も緊張感のあるマーケットとなるだろう。
日本時間 18時00分
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