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米ドル/円は追いかけて売るよりも、戻り売り! 米利上げ
観測後退で、米長期金利は上がりにくい。SVB破綻が、
リーマンショック級のショックにならなそうなワケは?

2023年03月14日(火)11:25公開 (2023年03月14日(火)11:25更新)
バカラ村

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先週は重要イベントが続いたが、それ以上に金融市場を動かしているのは、SVBの破綻

 先週(3月6日~)は、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の議会証言や、黒田日銀総裁の最後の会合、そして米雇用統計がありましたが、それ以上に金融市場を動かしているのは、SVB(シリコンバレー銀行)の破綻です。

【※関連記事はこちら!】
米ドル/円は、米2年債利回りが4%に再び接近すれば、130円を割ってもおかしくない! 「次に潰れる銀行は」の不安でリスクオフなら、米ドル/スイスフランの売りもいい(3月13日、西原宏一&大橋ひろこ)

 先週を振り返ると、日銀会合(日銀金融政策決定会合)では目立った内容がなく、政策金利も現状維持となりました。

 米雇用統計は強弱マチマチの内容で、こちらも特段注目するようなところはなかったと思います。

 3月7日(火)のパウエル議長の議会証言では、「必要なら利上げペースの加速の用意がある」として、3月22日(水)のFOMC(米連邦公開市場委員会)で0.50%の利上げを行う可能性も示唆しました。

 そして、金融市場もそれを織り込みにいきました。

 しかし、SVBが破綻したことで、この流れが変わっています。

米財務省・FRB・FDICが預金を完全保護すると発表。金融市場で極端な動きは回避されている

 破綻した原因は、FRBの急激な利上げによって、米長期金利が上昇し、その結果、米国債は下落し、SVBは巨額な含み損を抱えることになり、破綻したことになります。

 SVBは、資産規模では米16位の中堅銀行になりますが、これが破綻。

 さらに、資産規模29位のシグネチャーバンクも、FDIC(米連邦預金保険公社)の管理下におかれました。

 金融市場では、米ドルが売られ、円が買われ、米国債が買われ、米長期金利は低下、株式市場も下がっています。

 先週末はリスク回避の動きでしたが、月曜日(3月13日)の市場がオープンする前に、米財務省・FRB・FDICが預金を完全保護すると発表しました。

 窓を開けて始まっていますが、この報道もあり、極端な動きは回避されています。

米ドル/円 30分足
米ドル/円 30分足チャート

(出所:TradingView

米国債での連鎖にはなりにくいが、米国債以外での連鎖リスクはまだある

 さらに、緊急対策に、バンクタームファンディングプログラム(BTFP)として、米国債などの資産を担保として、FRBは最長1年間の資金を提供することを発表しています。

リーマンショック以降、金融ショックになりそうな状況になると、FRBや米財務省などは対応が非常に早くなっていますが、今回も素早い対応です。

 まだ、SVBのような米国債で巨額の含み損を抱えている金融機関もあると、市場では噂されています。

 そのため、連鎖的なことも考えられますが、ただ、米国債での連鎖にはなりにくいように思います。

 米国債は、この数日間だけでも急騰しており、リスク回避となれば米国債が買われ、急騰すれば、米国債の含み損は軽減されていることになり、そのため米国債での連鎖は起きにくいように思います。

 ただ、SVB株を持っているなど、米国債以外での連鎖リスクはまだあると思います。

FRBなどの対応が早く、リーマンショック級の金融ショックにはならなそう

 リーマンショック級の金融ショックを予想する参加者もいますが、ただ、そこまで大きな金融ショックにはならないと思います。

 今回の原因となるFRBの大幅利上げは、景気を悪くしてでもインフレを抑えるとパウエル議長も発言していたため、それが実際に起ころうとしている状態で、あくまでも想定内といえるように思います。

 さらに、大幅利上げが分かっていたこともあり、市場参加者も米国株の下げに身構えていたため、その状態であれば、急激な下げにはつながりにくいように思います。

 さらに、リーマンショック以降、FRBなどの対応が早いため、極端な動きにはなりにくいように思います。

 急激な利上げによって、SVBが破綻したこともあり、まだ同じような状況の金融機関もあるようなので、FRBの利上げ観測は大幅に後退しています。

 先週までは0.50%の利上げ予想が多数でしたが、今では据え置きの可能性も出ています。

日足のチャートから、ドルストレートのほとんどが、短期的な米ドルの高値を付けた

 そのため、米長期金利は上がらないと思うため、基本的には米ドル/円は戻り売りの相場ではないかと思います。

 ここまでは、豪ドル/米ドルなどドルストレート(米ドルが絡んだ通貨ペア)で米ドル買いを考えてきましたが、日足のチャートから、ドルストレートのほとんどが、短期的な米ドルの高値を付けたように見えます

米ドルVS世界の通貨 日足
米ドルVS世界の通貨 日足チャート

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足

 ユーロ/米ドルでは1.0525ドルで底を付け、今は押し目買いの方がいいような形に見えます。

ユーロ/米ドル 日足
ユーロ/米ドル 日足チャート

(出所:TradingView

米ドル/円は追いかけて売るよりも、戻り売りの相場

 ただ、リスク回避のときに他通貨を買うのは躊躇するため、そして米長期金利は上昇しにくいことを考えると、米ドル/円の戻り売りがいいのではないかと思います。

 米ドル/円は135.25~35円の安値がレジスタンスになると思います。

米ドル/円 4時間足
米ドル/円 4時間足チャート

(出所:TradingView

 1時間足などで134円台後半にレジスタンスができ始めているため、徐々に上値が重くなってきているように思います。

米ドル/円 1時間足
米ドル/円 1時間足チャート

(出所:TradingView

 FRBの利上げ観測後退で、米ドル/円は売り方向で考えていますが、極端な金融ショックは起きないと考えているため、下がっているところで追いかけて売るよりも、戻り売りの相場だと思います。

 来週火曜日(3月21日)は祝日のため、水曜日(3月22日)に更新されます。

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