昨日はアイルランドの資金繰り問題が少しだけ和らいだ一日となった。アイルランド中銀の総裁が、IMFなどからの支援の受け入れを、前向きにとらえていることが報道されたからだ。資金援助を受け入れたからといって何ら財務体質の改善にはつながらないのだが、最悪の事態であるデフォルトの可能性は回避できるだろうという観測で、マーケットは楽観的な方向に大きく動いた。
アジア時間のうちからグローベックスでの米国株は大幅高となって、日経平均株価も一万円の大台を回復。リスク許容度が増大した。1.35台のミドルで方向をうかがっていたユーロドルも1.36台に向けて上がり出した。私の前日の夜には来ればラッキーくらいのつもりで置いていたユーロドルのショートの注文も、ついに1.3650でダンになった。
欧州の序盤でポジションが出来たのはよかったが、これから信用不安の解消とか言って、もーりもりとユーロ買いが起こっては困る。とりあえず買い戻しのストップ注文は1.3700に置いてはあるものの、なんだかあっさりとついてしまいそうでもある。そのくらい欧州株や米国株の買い戻しは激しいものがあった。本尊のユーロだけが無風であるはずはない。
外部環境はまったくユーロショートには逆風である。私はストップ注文も置いたことだし、出かけることにした。見ていたからといって、事態が改善するわけではない。あとはマーケットが決めることなのだ。さあ、ボジョレーヌーボーを飲みに行こうっと!
夜に帰宅しても、あまりユーロドルは変わらず、同じようなレベルでステイしていた。そこまでのレートをチェックして高値を調べても、私の売ったところとほとんど変わらなかった。ニューヨーク市場でもGMの再上場など明るい話題もあり、株高はキープされ、ムードの変化はない感じだった。まったくロスカットが来ないのが不思議なくらいだ。そうしているうちに1.36台前半に下落していた。フィリー指数がとても良かったために、ドル買いとなったのだ。
ユーロドルは1.35台も触り始めた。やはり1.34台くらいを目指して粘りたいものだが、ロスカットが来なかったことだけでも良かったわけで、クロス円の上昇につられてまたユーロドルが上がってしまうことも十分に考えられる。あまり欲張るのは得策ではないと思い、1.3595でポジションをクローズした。
本日のアジア時間になっても、あまり見栄えのする動きはしていない。すでにユーロドルは私のロスカットレベルまで戻してきた。今晩は格別に何の経済指標もない。ただ要人発言だけはたくさん予定されている。ユーロ円、ポンド円はリーマンショック前の高値から伸びる上値レジスタンスの近辺に近づいてきている。とくにポンド円はレジスタンスまで2円ほどとロスカットも置き安いし、逆張り方向で臨んでみようかと思っている。
日本時間 18時40分
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